すっかり夏の陽ざしに包まれた東山湖。
人気のない駐車場は猫たちのオアシスです。
こたろうはお気に入りの木陰でまったり。
時々、風に揺れる頭上の葉に戯れています。
木漏れ陽がこたろうの体にチラチラ揺れています。
あんずがこちらへ来ます。 前を歩くのはクロベエ。
いつの間にかすっかり仲良くなったみたい。
あれれ、あんずが急に引き返しました。
原因はチビ太でした。
ちょっかいを出しかけたチビ太にダメだしすると、 すぐに離れていきました。
「大丈夫だよ、チビ太はもういないよ」
あんずは草むらに寝転んで
「ここで撫で撫でして…」
「甘えん坊はいいけれど臆病は直そうね」
……………つづく