『みくりや寺社めぐり』の下見会
『御厨みくりや)』とは御殿場のかつての呼び名です。
私が参加している『御殿場大學協会』では
この夏に『みくりや寺社めぐり』の
バスツアーを企画しています。
御殿場市の歴史や文化を知ってもらおうというもので、
協会メンバーで郷土史研究家の岩田先生が
案内してくださいます。
今日はその下見ということで
候補地をまわります。
運営委員のメンバーが集まりました。
左から岩田晶(さやか)先生、鳥宮暁秀先生、
勝又得男先生、私。
カメラマンは、兼ドライバーの家人です。
まずは平和公園の仏舎利塔。
旧138号線の箱根に向かう道沿いにあります。
平和公園の入口。
今までなら中国、東南アジアからのツアーバスが、
駐車場を埋め尽くすほど来ていましたが、
東日本震災以降、今は一台もありません。
本堂へ向かう4人。
東南アジアの狛犬が並んでいます。
黒沢明監督の『七人の侍』のロケ地として
有名な、『二の岡神社』。
この日も映画のロケをしていましたが
スタッフにタイトルを聞くと
『ゾンビ×○▽*…』
セーラー服姿の高校生役のかわいい女の子が
二の岡神社の近くにある
戦前、アメリカの宣教師たちが
この地域に住んでいたそうです。
円通寺、通称・馬頭観音は
御本尊の頭には馬の頭が付いています。
小栗判官が妻の照天姫(てんてるひめ)に贈った
名馬『鬼鹿毛』が祀られていますが、
堂内の鴨居に掛けられた錦絵を辿ると
その経緯がわかります。
レプリカが無いので御姿を見ることはできません。
本堂の回廊には奉納された地蔵が並んでいます。
富士霊園は桜の名所です。
時満ちて、今まさしく満開です。
お参りがてら花見をする人も多いのですが
お花見を目的に来る人も多いので有名です。
園内で記念撮影。
園内には文学者の墓があります。
協会長の丹羽文雄が創設したものです。
塀のように並んだ石碑が作家のお墓で、
石碑に書かれたそれぞれの名の下には
分骨された骨や愛用のペンなどが
赤い字で書かれています。
好きな作家の名前の前で
鳥居に書かれた「不二山』の文字。
『二つとない山』という意味だそうです。
本殿の脇にある鳥居。
ここから富士登山の須走口に続きます。
実はここは野鳥愛好家の聖地でもあります。
日本で一番最初に探鳥会が開かれた場所なのです。
境内にある石碑に当時のことが刻まれています。
最後に訪れたのが青龍寺。
禅宗の流れをくむ、
落ち着いた佇まいの臨済宗のお寺です。
乃木大将も住まわれた時期があり、
庭内には百姓姿の乃木大将の像があります。
今日のところはここで解散。
この中から厳選してバスツアーを企画します。
道々訊いた岩田先生のお話は
とても興味深い物ばかりでした。
これから細かい取り決めをして、
募集は6月に入ってから始まります。