あんずの立場

このところ、

昼間は東山湖に帰っているこたろうです。

やはり広いところは走れるので嬉しいようです。

冬鳥のツグミです。

この冬、初見です。

そのツグミを狙うしっぽ。

こたろうも狙っています。

でも逃げられちゃいました。

奥の駐車場から箱根の方を見上げると

紅葉の中に白い風車が回っています。

すっかり居ついたあんずが

水たまりで水を飲んでいます。

自然の中だと、

どこか緊張感のあるこたろう。

落ち葉の中を歩くこたろう。

あんずとこたろうはすっかり仲良しです。

あんずが穴を見つけました。

不思議そうに覗くあんず。

こっちを見て…。

頭を突っ込んで…。

昨日の雨で、水が溜っているようです。


そこへこたろうがきました。

一緒に中を覗く二匹。

今度はこたろうが水を飲んでいます。

顔を見合わせる二匹。

こうしていると、

ひなたが生きていた頃を思い出します。

何気なく佇む姿も

どこかお母さんのひなたに似ています。

こんどはしっぽと遊ぼうとするこたろう。

「僕も遊びたいな…」
しっぽの後をついていくあんず。

しっぽはあんずの尾行に気づいていません。

あんずに気づいて

あわてて秘密の道に入っていったしっぽ。

入口の前で待っているあんず。

「フワァー…。なかなか出てこないや…」

あんずが離れたと思って

しっぽが出てきました。

でもあんずは離れたところで待っていました。

あんずに警戒しながら歩くしっぽ。

忍び足で近づくあんず。

しっぽは逃げようとしたけど…。

フェンスがあって逃げられません。

「来るなよ」

と威嚇するしっぽ。


「遊ぼうと思っただけなのに…」

「どうして僕と遊んでくれないのかな…」

まだまだみんなには

仲間として認めてもらえないあんず。
でもきっと仲良くなれるよね。