あんずとジュリー
東山湖の管理小屋前の広場にいるのは
ルリ子です。
釣り客が来るようになったので、
このごろあちこちに顔を出します。
ロクがいなくなって淋しいしっぽは
湖岸に出は釣り客のおこぼれを狙っている
ルリ子がいました。
ルリ子も数年前にご主人のように慕っていた
レストランの奥さんが亡くなってから
ロクは、ママが日本に来るときには
一緒に遊びに来ると、
「あんずはしぐさがかわいいわ」
と散歩嬢は言います。
「あんずの後姿にはビックリマークがあるよ」
と家人が言います。
「そのうち病院へ連れて行かなくっちゃ…」
散歩夫人の言葉に反応したわけじゃありません。
鼻を近づけて…。
「あら、新顔ね」
「不束者ですが、よろしくおねがいします」
「悪いけど、私は若い子に興味ないのよ」
「そんなこと言わずに…」
「だからぁ、来ないでって言ってるでしょ」
「いい? まとわりつかないでね」
「あ~、女の子のにおいがする…」
「やっと女の子を見つけたのに…」
たしかにここで見かけるまともなメス猫は
私が知る限りジュリーだけ。
まあまあ、それも時間の問題だけど…
それにしてもあんずのしっぽは立派
「私はぜったい捕まらないもんね」
私が帰るのを車のそばで待っているジュリー。
オーバーフローの先の東側ワンドでコサギを発見。
↓東山湖エリアマップ参照
http://www.higashiyamako.com/areamap.htm
シャッターの音にコサギが飛び立ちました。
野生の中でこんなに真っ白でいられるって
駐車場の出入り口にある別荘の玄関前。
ジュリーとはいつもここでお別れします。
じゃあまたね、ジュリー。
楽しかったよ