ジュリーVSトカゲ

湖岸でしっぽと遊んでいるのはロクです。


いつもは管理小屋前に置いてある自転車がないのに

ロクがいました。
私がライヴのリハで東京に行っていた日、

ロクは自転車をパンクさせてしまったそうです。

「どうやってきたの？」

「車で送ってもらった」

「帰りは…？」

「歩いて帰る」

ロクは自転車を酷使しすぎて

タイヤがダメになってしまい、

現在、お取り寄せ中だそうです。

今日はススキで猫たちを遊ばせました。

まずはこたろう。

そしてしっぽ…。

それを見ていたクロベエが

身を低くしてオシリをフリフリ…。

いざ参入。

その様子を遠くから見ているジュリー。

私が土手に向かうとついてきました。

今日の富士山は雲がいっぱい。



ジュリーが湖岸で何か見つめています。

「ジュリー、何かいるの」

「…………」

「あらやだ、

　　　よそ見してたら逃げたわ…」



「いたいた、みぃつけた」

「捕まえた」

「あら　　いない・・・」

ジュリーの後ろをトカゲが

スタコラサッサ…

見ると尻尾が切れています。

「ジュリー、後ろ後ろ…」

「え　どこどこ…」

「わかんない…」

「もう逃げちゃったよ」

「あ、あれかしら…」

「違った…」

「残念だったね、ジュリー」



管理小屋前のベンチに

安藤くんが製作中のカービングの魚が

秋の陽を浴びていました。

しっぽを可愛がるロク。

でもロクは、もしかしたら

ネパールに帰るかもしれません。

「淋しくなるな…」

と管理人のスーさん。

私も淋しいけど、

一番淋しいのはしっぽです。

そして我が家にも淋しがり屋さんが一匹。

すみれちゃんは少しずつ食べられるようになり、

元気にはなってきたけど、

まだまだ帰れる状態ではありません。

寒くなる前に一度帰れるといいね。