今日は今年の12月で営業を終了してしまう

能勢の妙見山、妙見の森へケーブルカーに乗って行って来た。阪急電車の川西能勢口駅から「のせでん」に乗って妙見口まで。のせでんは、リハビリ病院を退院してから、一度ひと駅乗っては降りて次の電車を待つ、という呑気なルールで終点の妙見口まで行ったことがある。同じ頃NHKの『鉄オタ選手権』という番組で、鉄道アイドル斉藤雪乃ちゃんがこの番組お馴染みのメーテルを連れて行ってた「北極星入口駅」というのが、アニメ『銀河鉄道999』を思わせる造りで、一度行ってみたかった。しかし「妙見の森」が営業終了してしまい、ケーブルカーも走らなくなってしまうと、気軽には行けなくなる。行くなら今のうち、ということで幸い晴れた秋の日曜日、出かけることにした。「妙見口駅」からケーブルカーの駅、

「黒川駅」までは歩くとそこそこの距離になってしまうが、つい先日阪急バスに電話して、日曜日ならまだバスが走っている、ということを確認しておいた。妙見口のバス停は、「妙見口駅」から山と反対の方に少し下らないといけない。


妙見口駅は待合室と赤いポストがお気に入りだ。

バス停はこの写真の左手奥になる。

しかしそこもあらかじめGoogleマップでバーチャル歩きしてある。いざ妙見口駅に到着すると、たくさんの子どもたちが改札口を出て登って行った。おそらく歩いてケーブルカーを目指すのだろう。その道も、実は下見をしていた。しかしせっかくバスがあるのだから、利用しない手はない。駅を出てバス停まで歩く。すると一台のバスがやって来た。行き先表示板を見ると、別のところへ行く路線のようだ。運転手さんに「ケーブルカーの駅に行くバスは?と聞くと、「ああ、14時にここに来ますよ。」とのこと。ちょうど1時間先のことだった。バス停は妙見口の駅のすぐ横で、駅に入って来る電車もよく見えた。




ヘッドマークも妙見の森の「さよならマーク」だ。

車両の中にも、

メッセージ広告が出されていた。

待つこと一時間、ようやくバスがやって来た。乗り込むとあっという間にケーブルカーの駅へと連れて行ってくれた。バス停で降りて駅に向かって歩くと、

山の上の方まで続くケーブルカーの軌道が見えた。駅は、結構混んでいる。PiTaPaでそのまま乗れた岩清水八幡宮のケーブルカーと違い、ここは別で切符を買わないといけないようだ。混んでいるので帰りのことを考えて「往復切符」を買った。乗り込むとほどなく出発。ケーブルカーはしくみ上、中間地点で下りの車両とすれ違う。

山上駅に着くと、駅のすぐ横に「足湯」があった。入ってみたかったが、混んでるし目的の場所までは寄り道はなしだ。



山上駅からさらに上は、いずれここもケーブルカーを走らせるつもりだったのかな?と思わせるような直線の急な坂道だった。杖を突いて歩く身には結構ツライ。坂道を登り切るとリフトが動いているのが見えた。そこまで登った所で、NHKの『ドキュメント72時間』の撮影クルーに出会った。「ちょっといいですか?」とインタビューのお願いをされたが、個人的にはそれほど「妙見の森」との関わりがなかったので、お断りしてしまった。後で帰りに少し後悔した。ディレクターさんも、杖を突いてまでやって来た人の思いを聞いてみたかったのだろう。ちょっと自分にはその資格はない、と思ってしまった。「おたくの番組で観て一度来たかった」というより「子どもを連れてよくきました」みたいな方がいいだろう。近々放送されるのかな。妙見の森の歴史なども観られるかもしれない。録画して観ようっと。

そのまま広場を抜けて斜面を登る。登った先には、



「北極星入口駅」というアート作品がある。

これはアート作家の鈴木貴博氏の作だそうで、

アニメ『銀河鉄道999』を思わせる、空へと伸びる線路が伸びている。

『#鉄オタ選手権』というNHKの番組で以前に見た時から一度行ってみたかったのだ。

ここに至る道は障害者には非常に険しく、大変な道のりだったが、何とか登った。そのせいで右脚が非常に疲れ、帰りのバスを降りる時にステップの最後で転倒、尻もちをついてしまった。



写真をいくつか撮りながら再びケーブルカーでふもとへと下る。駅は混んでいたが、来る時に買っておいた「往復切符」がここで威力を発揮し、スムーズに乗車できた。

ふもとまで下りると、帰りもまたバスに乗ることにした。結果的に、3回、同じ運転手さん(女性の運転手さん)にお世話になることになった。

思いがけず多くの人が訪れているのを見て、多くの人の想い出に刻まれた場所なのだと思った。