今年の母の日準備は、5月9日(火)に始まった。昨年は母の日当日に娘と一緒にカーネーションを買いに行った。

しかし今年の予定を聞いてみると、その日は仕事とのこと。娘をアテにすることはできない。

ここは、配達してもらうしかない。左半身が麻痺していて杖歩行の私は花を手に長距離歩くことは難しいのだ。

そこで9日、いつも花を買いに行って頼りにしている、近所の花屋「Cherry Berry Flowers」さん、まで歩行訓練を兼ねて歩いて行った。実は意外と遠い。それでも、節目節目にお世話になっている、頼りになる花屋さんだ。

http://cherryberry.jp/



奥さんの誕生日→トルコ桔梗50本


結婚三十周年(真珠婚式)→ペルネチア

「ここぞ」という大事な時には頼りにして来た。

今年もカーネーションを頼みに歩いて行ったところ、残念ながら店は開いていなかった。

息子にLINEで「閉まってたー」と送ると、すぐにサイトで調べてくれたようで、

「まだ早いんとちゃう?」とLINEの返信が。

帰る道すがらそのLINEを受けて店に電話してみると、「すみませんー、まだ開店前だったから、閉まってたんだと思いますー」とのお話。「今からすぐ行きます!」と伝えて、帰りかけていた道を戻る。店までたどり着くと、たしかに店は開いていた。店に入って、カーネーションを母の日に合わせてお願いしに来た。当日配達してもらうことは可能ですか?(忙しいと思うけど、自分で取りに来て持ち歩けなくて)と聞くと、「大丈夫ですよ」とのこと。本来なら配達には注文の金額が必要らしいが、私の身体の状態を配慮していただいたようだ。ありがたいお話だ。障害者にとっては花を贈るのも、大変だ。でも花を贈る気持ちは忘れずにいたい。ふと小説『アルジャーノンに花束を』を思い出す。


カーネーションは3本、男性陣の息子と私から「赤いカーネーション」を2本、娘から「ピンクのカーネーション」を1本、合わせて3本をお願いし、

赤には「愛」ピンクには「感謝」という言葉をカードで付けてもらうようお願いした。それぞれに理由があった。後で分かったことだが、これは偶然、それぞれの色のカーネーションの花言葉だったようだ。

これを当日の朝、自宅まで届けてくれることになった。当日は日曜日、いつもなら、奥さんは仕事に出かけているはずだ。私もその流れで朝近くの駅まで送ってもらい、一日出かける、というのが毎週の定番だった。


これは、当日なんとか理由を付けて私は出かけないことにし、自分で受け取ってテーブルの上にでも飾っておこう。


しかし「花より団子」の彼女に、花だけで良いものか。先日インスタグラムを見ていて、「うっふぷりん」から送られて来た画像


を思い出した。そういえば、息子も「これ美味しそう」と言ってた気がする。これだ、これをゲットしに行こう。この画像もなかなか良い。お店まで買いに行けば、このカードも添えられるかもしれない。行くのは母の日の前日の土曜日。5月13日(土)に、ちょっと買い物に梅田に行く、との名目で出かけた。ジグソーパズルを2つ、これは自分の脳トレのために買いに行った。意外と想像以上に箱が大きく、プリンの大きな瓶が入るか微妙だったが、豊中駅から帰りのバスで、「豊中市役所北」のバス停で途中下車。「うっふぷりん」のお店はバス停のすぐ前にある。

http://site.wepage.com/oeufpudding/shop

ふるさと納税でも頼めるみたいなので、遠方の方はぜひ。

お店に入ると結構賑わっていた。

「おうえふぷりん、て、どういう意味やろ?」とローマ字読みで話しているカップルに、「うっふ」は卵のことやで。」と言いそうになった。

支払いには、Apple PayのQUICPayが使えたのでスムーズ。小さなカバンに詰めるのにお店の方と次に並んでるお客さんに迷惑をかけたが、なんとかうまく収まって帰宅。次は奥さんにバレない場所(冷蔵庫の中)に隠さなければいけない。

幸い、倒れてから飲むことのなくなった缶ビールや缶入りの清涼飲料水などの奥にうまく隠した。

娘が帰って来たら、チェックしてくれる手はずになっている。お店の人が気遣って多めに入れてくれた個装用の袋やスプーンなどは部屋の机の引き出しにしまった。夜ご飯は奇妙な緊張だった。帰って来た奥さんが、何気なくカバンの中の店の個装袋に手を伸ばして取り出した時は、私と娘に緊張が走った。その後娘とはLINEで会話しながら、「危険物」は娘が私の部屋の引き出しへ隠してくれた。

そして当日の今日。朝から娘は仕事に出かけて行き、私はベッドに寝転がって花屋さんの到着を待った。するとそこへ「ピンポーン」とインターホンが鳴る。奥さんが受け取りに出る。玄関口で、それなりに盛り上がっているようだ。シメシメ。

落ち着いた頃に起きて行って、冷蔵庫の中から

「うっふぷりん」の「ティラプリ(ティラミス+プリン)」を取り出す。ネタバラシをして、

すべて並べて記念撮影。

こうして「母の日作戦」はドタバタのうちに成功した。子どもたちにも良い報告ができる。


来年、どーしよか!?