消灯時刻を過ぎ、ふと思い立ってナースコールを押す。夜中だがしかたがない(あ。、そういうきまりになっているからだ)訳なので、現在体の麻痺がどのような状態であるかは見えない。だからこそ、トイレに行くような時は勝手に単独行動せずここは救急病院。豊中市の救急車は大抵ここへやってくる。私も6月9日の夜、家族に反応などの不調を見つけてもらい、救急車に乗ってここまで運ばれて来た。元々右脳内出血のせいで左半身が麻痺している私はいま、その麻痺の様子が誰にもはっきりとはわからない。そのためトイレに行く前は必ずナースコールでナースさんを呼ぶ。今日の夕方にも、脳外科の先生がベッドまでまわって来られて念押しをして行かれた。理屈が腑に落ちれば、従うのがおっさんの本領である。左脚の「装具」を付けながら?ふと「ナースコールを押す。しばし待つと、反応があり、「トイレ行きます」と言うと、「あぁ、早く知らせてくれたね。」と言いつつ看護師さんがやって来る。部屋の出口まで行き、そこからざっと見渡せるナースステーションを見ると、

何人かのナースさんたちがいその時来てくれた男性看護士さんに聴いてみた。「このステーションのナースさんたちは、僕らみたいな既に入院してきいる患者の対応だけじゃなく、今、豊中の各所から運ばれてくるかもしれない人の世話もせなあかん「そのためにスタンバイしてるわけでしょう?
すると彼は少し考えて「そうですね。」と答えた。考えたこともなかったのかもしれない。私は数年前に一度この病院に夜中にお世話になった時のことを思い出していた。あの時は、「尿管結石」だった。色々検査して可能性を探ってくださったお医者さんはこうおっしゃった。「まうこれは、痛いやろけど、明日の朝まで耐えるしかないね。その瞬間から、私に一人の看護師さんが着いてくれた。そして彼女は翌朝まで、痛みに耐える私の相手をしてくれた。
今思えば、もしかしたら彼女はこんなふうに夜間の病棟担当として待機していた看護師さんだったのかもしれない。
今さらながら、思い出して感謝。