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2021年がやって来た。

脳内出血で倒れたのが2016年だったから、今年で障害者生活も早や5年目に入る。左半身はまだ麻痺したままだ。それでも時々、少しずつ回復の「きざし」はある。
そこで「丑年」の今年の年賀状の言葉は
「牛歩でも前へ」とした。
コロナ禍で停滞している世間にもぴったりな気がした。
ゆっくり歩くのは良い。色んなものに気づくことができる。ひとつひとつをしっかり見ながら、でも確実に「前へ」進みたい。

そこに「未来」があるはずだから。

「杖」を突いて坂道を登る自分の姿を使った。

自分の写真を年賀状にするなんて、何年ぶりだろう。

あの頃、毎年年賀状を飾ってくれてた息子と娘はたくましくなって、自分の道を歩み始めている。

そして家族揃って2021年を迎えることができた。

あの時、そのまま死んでいたら、出すことのできなかった年賀状だ。

インスタグラムにも上げておこう。

あの頃には思いもつかなかった送り方だ。

そして、
映画「プーと大人になった僕」
を観よう。
100エーカーの森のあの場所に座って「何もしないこと」をしてくれている
可愛いクマを、「何もできなくなった」身体で、未来を想いながら。

今年もよろしくお願いします。
「片麻痺で高次脳」のオッサンNより。