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「高次脳機能障害」の私にとって、少し前のことを記憶したり「ちょっと憶えておく」というのは少々難しい。
しかし、かなり以前の記憶であっても、その記憶に辿り着きさえすれば、スラスラとエピソードは再生される。そしてそのきっかけは、何気ない所にある。道端で見かけたものであったり、歌の歌詞であったり、思いがけない所からその「再生ボタン」は押されることがある。
今日も家の中で「ちっちゃなラケット」を見かけた。奥さんの名誉のために言っておくと、決して家の中が色んなモノで混沌としている訳ではない。たまたま昨日そんな話をしていて、奥さんが戸棚の奥から見つけて来てくれたのだ。
このラケットは、たしか娘がまだ小さかった頃、豊中市の「野畑」という所にあるテニスコートに夫婦でテニスをしに行った時に(こんな私でも大学時代はテニスをやっていた)、娘でも使える「ちっちゃな硬式テニスラケット」を探して買ってきたものだった。当時小学4年生だった娘が、当時の彼女からすれば大きなラケットを持って比較的大きく重たい硬式テニスの🎾テニスボールをキャーキャー言いながら追いかけていたのを懐かしく思い出す。この写真のラケットは青色だが、なんだか記憶では「赤色(ワインレッド)」だったような気がする。
子供たちには、とにかく何でも経験させるようにして来た。それで興味があれば続けてくれたら良い。そんな娘は中学校では「軟式テニス部」に入り、高校生になったら「硬式テニス部」に入るかと思ったが、演劇部に入り、初めての公演で父母を驚かせてくれた。

彼女はいつも、何かと私を驚かせてくれる。