3598 山喜


大阪に本社を置くシャツ命の会社。

経営理念の通り、服飾以外の事業には手を出さない手堅さがあります。

国内では長崎と郡山、鹿児島、信州に工場を持ち、それぞれ1万〜1.5万枚/月のシャツを製造。

海外では上海4万枚/月、タイ5万枚/月、ラオス5万枚/月

物流機能も持っており、自社製品を自社配送している。


販売先は百貨店、量販店、紳士服チェーンを中心に満遍なく構成されており、販売先のリスク分散ができている。


しかし、ビジネスのカジュアル化や、コロナショックによって絶賛逆風の最中。

もともと利益が出るか出ないかという経営の中、コロナの波をモロに受けて、昨期経利は▲1206百万と大赤字。

自己資本比率37.6%で自己資本4981百万なので昨期で実に自己資本の25%が1年で溶けた計算。


今期三カ年計画では次の5つの基本方針を挙げているが、具体的なものが少なく期待できるものではないという印象。


①変化へのシフト

このスライドは何を言いたいの分からない。とにかく変化しないと、このままではまずいんだという焦りがじわじわ伝わってくる。


②消費者への直接小売り体制強化

→ネット販売、オーダーシャツの強化


③メーカー機能強化

→国内工場の統合、海外工場の低コスト化


④海外販売強化

→上海をオーダーシャツ工場へ、タイ・ラオスを高付加価値既製シャツ工場へ


⑤管理体制の見直し

→物流体制の最適化、システム開発強化


その他色々書いてあるが、具体的なのは上記のあたりか。

どれも大きくは改善に寄与する要素は見当たらず。今期も多分にアフターコロナの影響を受けていると予測される。


月足MACDは微妙なゴールデンクロスだけど、上がる気がしない、、、


山喜は優待が魅力。

でもそれも改悪がつづいており、すでに大損しているけど傷口が広がらないうちに撤退を考えねばならないだろうと覚悟している。