『なんて美しい青だろう。その中にたたずむ、繊細でありながら、力強い筆致。胸の奥を強く揺さぶられるような、そしてそのあと穏やかに鎮まっていくような・・・』 青山美智子さん 「赤と青とエスキース」
読後感想です。
※内容にふれていますので、ご注意下さい。
読了後、清々しい清涼感に包まれました。 メルボルンの若手画家と2人の日本人男女が、辿った10年後、20年後、30年後の月日が、エピローグの章で画家による告白といった形で、点と線がつながる素晴らしい構成でした。
『画家が果てたとしても、見る人がいる限り、未来永劫に生き続ける』
1枚の絵画に携わった人々の美術への思いも忌憚なく表現されています。
その時、その時の苦悩を抱えながらも、人は成長することが出来る…そのような勇気と希望も見出すことが出来ました。今一度最初からじっくり読み直してみたいです。
美術に興味を持ち始めた今の私に、とてもタイムリーでした。
紹介してくれた友人にも、大いに感謝しています。
オーストラリアに駐在経験もある、著者の青山美智子先生
メルボルンにも興味を抱かせてもらいました。第二章の額縁製作に携わる空知さんの思いにも、胸が熱くなりました。
