ハルカによる『人生』という名の課外授業が始まることが決まった瞬間だった。もちろん、この時の僕にはそんなことを知る由もなかった。（p40）
喜多川泰さんの書籍を初めて読んでいます。小説のような、人生の指南書のような・・・。
素敵な世界に浸っています。
『今日というこの一日も、自分が他の人にできる何かを一つでも多く実現しようと努力しなくちゃいけないの』（p69）
『欲しいものを手に入れるためにお金を払っているのではない。それに携わった人に「ありがとう」を届けているのだ』（p89）
『自分の内側に明かりを灯すだけで、それらすべてのコンプレックスや、今日の自分を作り上げるためにできた傷は、その人の魅力を引き出す個性になるの』（p102）
『明日を生きることを約束された人なんて、この世に誰もいないのに、どうしてみんな今日一日をもっと大切にしないんだろうって、本当にそう思うの』（p196）
自分の運命を受け入れつつ、切なる想いを綴ったハルカ。
「生きていることの意味」を再考し、改めて感謝の想いがこみ上げてまいりました。
恋愛と自己啓発を巧みにクロスさせた、喜多川泰さんのこの作品、とても素晴らしかったです。
あらゆる年代の方にお薦めしたい一冊です。