外科の世界では、「すべては準備で決まっている」とよく言われます。
並の外科医は70%の準備をして、一流の外科医は100%の準備をします。そして超一流と呼ばれる人は120%の準備をします。
例えば、会社にやって来たお客様に冷たいお茶を出すとして「お茶は充分に残っているか」「コップは綺麗に洗ってあるか」そのような確認を充分に行っていくことが100%の準備です。
「コップにひび割れが無いか」「もしコップが足りなくなった時の予備はあるか」など、想定外を徹底的にイメージして排除しておくこと。それが120%の準備です。
超一流の人が120%の準備をするのは、現場で焦らないためです。仮に想定外のことが起こっても、冷静な判断が出来るように、またパフォーマンスを下げぬように、徹底的な準備を行うのです。(p142~143)