【器】
思い返せば、映画やドラマで訪れる土地で作られる器を必ず買っていた時期がありました。愛媛県では、砥部焼(とべやき)、長崎では波佐見焼というふうに。
器が好きなのは、単純に食べることと食卓が好きだから。
朝、起き抜けに飲む一杯のコーヒーをとびきり、気に入ってるカップに注ぐ時。それを持つとき、飲むとき。ただそれだけで今日も良い一日になりそう。とふわっと思える幸せ。
左から、美濃焼、萩焼、信楽焼です。気分によって使い分けています☕
大河ドラマ『麒麟がくる』の年、2020年に購入した、丹波焼です。白湯や緑茶を頂く時に使っています。
形あるものはいつか壊れる。
器はまさにその、最たるものかもしれません。
でも、だからこそ大切に。
そしてどんなに高価でもちゃんと日常的に使ってあげる。それが私のスタイルです。(p47)
美濃焼のご飯茶碗です。ほぼ毎朝、玄米を頂く際に使っています。
私の大切なパートナーです。
蓮池という名前です。
【一輪だけ花を】
花のようなひとに憧れます。ただそこに居るだけでふわりと周りを幸せにしてしまうような。
元気が出ない時や、自分の中の淀みを浄化したい時・・・あ、嬉しい時も、良いことがあった時も・・・
たくさん買いたいけれど、一輪だけ選ぶのがわたしは一番好きです。一輪だけならじっくりとその美しさに向き合えるでしょう。
それが幸せなのです。 (p40)
(2023/10/21 本文より)
『本はわたしにとって、相棒。友達。本に囲まれていると、人生にはたくさんの可能性があり、世の中には星の数ほどの思想があることにとてつもない幸福を感じる』(p54)
石田ゆり子さんは、凜とした素敵な女優さんだと想います。
エッセイ『Lily』は、ゆり子さんの素顔や生活感を垣間見ることが出来てより親近感が湧きます。
器がお好き、本は友達、文章を書くことが好き、笑顔で眠る…
【高嶺のゆり子さん】であることに間違いありませんが(笑)、友達になれそうな気がします。
(2023/10/15)
文字にすることの素晴らしい点は、書いている時点で自分を客観視できるところ。小さな心のトゲのように引っかかっている何かの正体も、今の自分の心のあり方も、本当の想いも、書くことで私は自覚してきました。(p88)
(2013/10/3)
10/3 はゆり子さんのお誕生日です。
この場をお借りしまして…『お誕生日おめでとうございます。また佳い一年となりますように。素敵な演技をこの先も愉しませて頂きます』
『幸せの基準は人それぞれ。たとえ大変なことがあったとしても、自分は幸せだ、と思っている人はやはりきれいです。わたし自身も心もからだも健やかにあることを心がけています』 (p72)