こんにちは。

 

100人に100枚の絵を描く

プロジェクトを進めている

nishihanaです。

 

あなただけの色と想いを表現する

オーダーメイドの絵を描きます

 

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2023年1月20日、子宮体癌を患い

2年間闘病中だった母が66歳で永眠しました。

 

最初に癌が見つかった時に、

既にかなり進行していて、

悪性度の高いタイプの癌だったため、

色々と情報を調べた結果、

もしかしたらあと5年後には

母はもうこの世にいないかもしれない。。。

そうぼんやりと思ってはいましたが、

やはりいざこの時を迎えると、

あまりにも早すぎる死でまだ信じられない

という気持ちです。

 

コロナ禍での闘病生活だったため、

母の癌が発覚してからは、

万が一のコロナ罹患リスクを考えて、

私たちは会うことを極力控えていました。

 

母も闘病期間中は積極的に何種類もの

抗がん剤治療をおこなっていたため、

抗がん剤の副作用で

免疫力が低下している期間が長く、

「もし今みんなに会って

風邪でも引いたら大変」

みたいなことをよく言っていました。

 

だから、闘病中の母がまだ体力のあった頃は、

あまり会えなくて。

本当はもっともっと

母とたくさん話したかったし、

みんなで色々な場所へ出かけたりしたかった。

唯一、子供たちと母と4人で

千葉の鴨川に行ったことは

今となっては母との貴重な思い出の一つです。

 

 

心臓と肺に転移が見つかって、

もう残された時間は長くないとわかってからの

最後の2ヶ月ほどは、なるべく多くの時間を

過ごすようにしました。

 

関西にいる親戚に会いに、

みんなで新幹線に乗って1泊旅行したり、

クリスマス、お正月を家族で過ごすことが

できました。

 

 

最後の数週間、母は

ホスピスに入院しましたが、

私は職場にお願いして仕事を調整して

できるだけ長い時間

母と過ごすことができましたし、

病院に泊まって母の横で眠り、

手足をマッサージしてあげたり、

意識がなくなってからも、母の手を握りながら

たくさん話しかけてあげることができました。

 

 

そうそう、1月14日に

藤井風のライブに行ってきたんです。

紅白を見て、ライブに行きたい!と

猛烈に思って、

その場でチケットの抽選に申し込み、

見事当選!

 

1月1日に家族で会った時に、

実は母の方が以前から

藤井風ファンだったことが発覚。

話せば去年の夏、入院していた時に

ずっと病室で藤井風を聴いていたんだそう。

だから、チケットが当たった時は

母にずるい〜!って

めちゃめちゃ悔しがられました。

 

1月14日のライブの前に面会に

行ったんですが、

私「これからライブだよ〜、

グッズ買ってくるね」

母「そうだったね。楽しんできてね〜、

また話聞かせてね、行ってらっしゃい」

私「はーい、また明日面会来るよ。

行ってきます」

こんなやり取りをして、私は病室を出ました。

これが母娘の最後の会話。

 

きっと、私が心置きなく

ライブを楽しめるように、

気を遣って頑張ってくれていたんだろうな

なんて、今となっては思います。

 

翌日、ライブで購入したタオルを渡しに

面会に行ったら、

母はもう話しかけても

返事ができない状態になっていて。

買ってきたタオルは母の体にかけてあげて、

耳は聴こえているとのことだったので、

病室ではずっと藤井風の曲を流して

過ごしました。

 

 

 

そこから5日後、父、弟、私が病室で見守る中、

眠るように穏やかに息を引き取りました。

 

 

 

コロナ禍で色々と制限はありましたが、

最後の1ヶ月、母との一瞬一瞬を大切に

味わいながら過ごせたことは、

かけがえのない時間で、

とても幸せなことでした。

 

母の病をとおして、父や弟とも

密に連絡をとるようになり、

家族に対していつも厳しかった父が、

本当に優しい顔で

母に接しているところを見て、

母以上に長年苦手意識のあった

父に対しての気持ちも

少しずつ和らいでいるのを感じます。

 

母と向き合うことで、自分の弱さとも

たくさん向き合いました。

苦しいこともありましたし、

恥ずかしさや怖さから

向き合うことを避けた時期もありました。

時間はかかりましたが、

だんだんと母へ自分の素直な気持ちを

伝えることができるようになって

本当に良かったと感じています。

 

昔の私だったら、きっと母の前で

強がってばかりだったと思いますし、

もしかしたら最後までキツイ言葉や態度で

接したままだったかもしれません。

 

 

母の死と向き合って、今感じることは、

なによりも家族が1番大切。

これからは今まで以上に

父、弟、そして子供達を

大切にしたいと思います。

残された家族が仲良く楽しく

幸せでいることが、

母にとっても一番の供養になると思います。

母が身をもって教えてくれたことを

いつも心に置いて、生きたいと思います。

 

 

まだまだ気持ちの整理がつかない状況では

ありますが、今感じていること。

母の死が教えてくれたことが

他にもたくさんあって。

忘れないようにこの先も少しずつ

文章に残していこうと思っています。