昨日は、新国立劇場にチェネレントラを観にいってきました
お話は、シンデレラと同じで、とても楽しい作品です。
キャスティングは・・・
ラミーノ :アントニーノ・シラグーザ
ダンディーニ :ロベルト・デ・カンディア
マニフィコ :ブルーノ・デ・シモーネ
チェネレントラ :ヴェッセリーナ・カサロヴァ
アリドーロ :ギュンター・グロイスベック
クロリンダ :幸田浩子
ティースベ :清水華澄
カサロヴァのチェネレントラ、シラグーザのラミーロ、というロッシーニ歌いによる、夢のようなキャスティング!
素晴らしいの一言で、感激しっぱなしでした~
特に、シラグーザは、ニ幕のアリアのシーン、素晴らしかったです
彼が、「もういいよ」の仕草をするまで、拍手が鳴りやまず・・・
彼の声は、完全にオーケストラの上を越えてくる、という感じでした。
また、声質がとても軽く、響きがイタリアの太陽を感じさせますね・・・日本人にはない明るい声にしびれました
カサロヴァは、今世界的に注目されているだけあって、すごく高いレベルの技術を持っていました。
一幕の出だし、カサロヴァが歌い始めた時「やはり違う」と感じさせる声の響きがありました。
声が隈なく、完全に響きの上に乗っていて、ピアニッシモになってもオケを越えてくる。
また、チェネレントラの役は、下から上まで、音域が広範囲で、難しい役ですが、さすがはカサロヴァでした
それから、アリドーロ役のギュンター・グロイスベックという方の声がすごく良かったですね~
初めて聞いたお名前でしたが、とても甘美な響きを持ったバスでした。
NYのメトロポリタン歌劇場にも出演が決まっているようで、これからが、楽しみな歌手ですね!
向こうで聞けるのが楽しみです
オペラ・ブッファのCDでよく名前を拝見するシモーネも初めて聞きましたが、早口が多くて大変なマニフィコの役を、軽快に表情たっぷりに歌い上げ、お客さんの笑いを誘っていました
今年、日本で聴いたオペラの中でダントツに良かったです~聴けて幸せです
ロッシーニの作品は、あまりソプラノのおいしい役はないけれど、話がわかりやすく、エンターテイメント性が高いので、観ていて純粋に楽しめますね
友達などを誘って、気軽に観れるのが、嬉しいですね。
オペラを観てみたい!という初めての方にもお勧めの作品です