日記です。

 

こういう風に自由に書いたら日記ってかけるのかもしれないなあ。なんか書かなきゃって思うと途端に嫌になってしまう。

で、私の頭の中にはいま、大きな無印良品のお店が有るんです。2フロアの大きな店舗はキャナルシティ博多にあって、私はそこの店舗が好きだった、記憶の中の無印は実際よりも大きくて広い。明るくて清潔で整っている、だってぜんぶ無印の商品が並んでいるんだしね、お店が演出する、その生活はとても好きだった、あたしは好きだった、だから文房具はぜんぶ無印で揃えた。

低学年じゃなくなったから、箱型の筆箱じゃなくてもよくなって、先生も厳しくなかったな、若干ナメていたかもな、どうなのかな決まってたのかはわからないけれど、ケロちゃんの布のペンケースに、まだ鉛筆じゃないとダメだったから、鉛筆は鉛筆だけど、ケロちゃんのHBの鉛筆で、無印の水性ペンを4、5本、入れていた、赤と青と水色と緑と黄緑、かな、黄色もあったっけ。小3の世界では背伸びである。なんてったって無印だからね、大人でしょう。

何歳? 私は8歳。まだ、生きていた。

あの頃の私は生きていた。

でも突然転校することになった気がするけど私はなんにも覚えていなくって、さよならは言えていなかった。

 

あたしの人生は、夏に大きく変わります。

それは私が決めることではなくって、決めさせられるものです。

 

それも本当は嘘だったけど、でも、もうどうすればいいかわかりません。あ、ねえ、ケロちゃんのペンケースは、いつまで使っていたんだっけ? 転校先の学校は、住宅街の中にあって、登下校の道はとってもさびしかった。無印良品も、ありません。ショッピングモールには、歩いていけません。所謂、ベッドタウンです。

まだ、生きていた。

当時の私の部屋には元々ピアノがあって、たまに弾いていたんだっけ。借景が美しい洋室だった。その土地の夏は知らないまま、私はまたさようならも言えずに。1年もいなかったんだね、結局、夏は知らないまま。うーん、ケロちゃんの枕が恋しいな。

そういうことで頭が一杯で困ってしまう。

どういうことで頭が一杯になればいいのかしら、お仕事で頭を一杯にすべきなのに、私は無印を歩き回っている。