こんにちは。福井のお菓子屋西勘堂西畑雄介です。

今日は遅れて来るフェスの効果とは!?についてお話しします。



本題に入る前にお知らせをさせて下さい。


最近塩どらが大人気になって来ております。

暑くなって来たから?

ネクストブレイクに選ばれたから?


よくわかりませんが、毎日売れてます!

ホームページからご覧下さい!


‥では本題です。



先日、嬉しい現象を目の当たりにしました。   


お店でお客様が「塩レモンケーキ進物に箱詰めして下さい」と仰られます。


本来塩レモンケーキは冷蔵品なので進物にはあまり向きません。


しかし、そのお客様は

「レモンフェスで美味しかったから人にお渡ししたい」との事。

めちゃくちゃ嬉しいですよね。


そればかりか、次のお客様もお店に入ってくるなり

「この前のレモネード凄く美味しかった!」

「また飲みたいです!」

などホントに美味しく感じて頂けた様で

フェスの感動と興奮を自分達に伝えてくれました。


更に言うと、知り合いの方にその後お会いした際に

「レモンのシュークリームとっても美味しかった!常設にしないんですか?して欲しいです!」


との直談判に近い嬉しいお声を頂戴しました。

大変励みになったのは言うまでもないのです。


そして気づいた事は

「あれ?今回のレモンフェス全商品評価高い?フェス効果高いな」です。


なぜか今、フェスの熱気が再燃している。


そうとも取れる。いわゆる「遅れて来るフェス」現象です。


今回は、この「遅れて来るレモンフェス」が、なぜ僕たちの心に響き、そして経済的な効果まで生み出すのか、その秘密を探ってみたいと思います。


美味しかったから人にオススメしたい欲求


「美味しかったから、人にオススメしたい」欲求が、最高の広告になると思います。  


僕が今回、お客様から直接いただいた声で特に感じたのは、「美味しかったから、人にオススメしたい」という純粋な欲求の強さです。


人は、本当に感動した体験や、心から「美味しい!」と感じたものに出会うと、「この感動を誰かに伝えたい」「この美味しさを誰かと分かち合いたい」という強い衝動に駆られます。


それは、友達だったり、SNSでの投稿だったり、今回のように「進物として贈りたい」という具体的な行動だったり、様々です。 


「冷蔵品なのにわざわざ進物にしたくなった塩レモンケーキ」の話は、まさにその象徴です。


通常では考えにくい手間をかけてでも、「あの人にもこの美味しさを知ってほしい」という気持ちが勝ったわけです。


これは、僕らがどんなに広告費を投じても得られない、最も強力で信頼性の高い「生の声」による広告だと言えるでしょう。  


さらに、「レモネードが美味しかったからまた飲みたい!」という再訪の意思や、「レモンのシュークリームを常設にしてほしい!」という熱烈なリクエストは、単なる購買行動を超えて、商品への強い愛着と期待が育っていることを示しています。


こうした「人にオススメしたい欲求」は、フェス開催後の時間差でじわじわと広がり、口コミ効果を何倍にも増幅させます。まさに「遅れて来るフェス」が持つ、隠れたパワーの一つだと確信しました。


遅れて来るフェスの、見えないマーケティング力


今回、僕が直接お客様からいただいた声は、この「遅れて来るフェス」効果の具体的な証拠と言えるでしょう。


 * 冷蔵品なのにわざわざ進物にしたくなった塩レモンケーキ。

 * 「また飲みたい」と熱望されたレモネード。

 * 常設を直談判されたかもレモンのシュークリーム。


これらは全て、フェス開催中の熱狂が、単なる一過性のブームで終わらず、その後の消費行動、さらには新たな商品開発へのヒントにまで繋がっていることを示しています。


「遅れて来るフェス」は、単なる開催期間の延長ではありません。それは、開催期間中の熱狂と、開催後の冷静な振り返り、そしてノスタルジーが複雑に絡み合い、最終的に次の消費行動へと繋がる、非常に興味深い現象です。


レモンフェスの鮮やかな記憶が、僕たちの心の中でゆっくりと熟成され、来年の開催への期待をより一層高めてくれる。


そして、その熱が、新たなレモン関連商品の購入や、友人とのレモンパーティー開催など、様々な形で経済を動かしていく。


一見すると「遅い」と感じるこの現象が、実は僕たちの消費行動を刺激する、強力なマーケティング手法なのかもしれません。


来年のレモンフェスが、今から楽しみでなりません。


フェス限定品は、その後店に出ないので価値が上がる


そしてもう一つ、今回強く感じたのは、フェス限定品の「希少性」が持つ計り知れない力です。


「レモンのシュークリーム、常設にしないんですか?してほしいです!」というお客様の声は、まさにそれを示しています。


もし、あのレモンのシュークリームが常に店頭に並んでいたら、お客様は「いつでも買えるもの」として、そこまでの熱意を持って「常設に!」とは言わなかったでしょう。


フェスという限られた期間、限られた場所でしか手に入らないという「限定性」。


これが、商品の価値をグンと引き上げます。一度体験した人は、「次にいつ出会えるかわからない」という思いから、その美味しさをより強く記憶に留めます。


そして、今回のように「また食べたい」「人に勧めたい」という欲求が、開催後も冷めない熱気として残るのです。


これが「遅れて来るフェス」現象に拍車をかけている要因の一つだと僕は考えます。


手に入らないからこそ、その価値が高まり、SNSでの「あの時のあれ、美味しかったよね!」といった会話が、さらなる食欲と期待感を煽る。


結果として、次回のフェスへの参加意欲や、関連商品への購買意欲へと繋がっていく。


まさに、「幻のレモンフェス限定品」効果です。


まとめるとめちゃくちゃありがたい事ですよね。

あの時のアレが食べたい!は職人冥利に尽きます。


これからもお客様に喜んで頂ける商品を作りたい


それではまた












おまけ!恒例の非認知能力クイズ!

問題文

あなたは高校の文化祭実行委員長です。出し物の準備が遅れており、委員の中にはモチベーションが低いメンバーもいます。文化祭まで残り1週間という状況で、あなたがまず最も重視すべきことは何だと思いますか?


A. メンバー一人ひとりと面談し、個人的な悩みやモチベーションの低下原因を深く理解する時間を取る。


B. 全体会議を招集し、残りのタスクを洗い出し、厳格な期限を設定して各自に役割を割り振る。


C. メンバーの得意分野や興味を考慮し、新たな役割を提案したり、協力的な雰囲気を作るためのレクリエーションを企画する。


D. 準備が遅れている原因を特定するため、これまでの進捗状況を徹底的に分析し、問題点を共有する。


A. メンバー一人ひとりと面談し、個人的な悩みやモチベーションの低下原因を深く理解する時間を取る。


 * メリット: 個別の状況に合わせた支援が可能となり、メンバーの信頼を得やすい。根本的な原因解決につながる可能性がある。共感力や傾聴力を高める機会となる。


 * デメリット: 時間がかかり、緊急の課題解決には即効性がない。すべてのメンバーに対応しきれない可能性がある。個人的な感情に深入りしすぎるリスクもある。


B. 全体会議を招集し、残りのタスクを洗い出し、厳格な期限を設定して各自に役割を割り振る。


 * メリット: 残りのタスクを明確化し、効率的に作業を進めることができる。責任の所在が明確になり、危機感を共有しやすい。計画性や実行力を養える。


 * デメリット: メンバーのモチベーションが低いままだと、指示待ちになったり、不満が蓄積する可能性がある。メンバーの意見が反映されにくく、主体性を損なう恐れがある。


C. メンバーの得意分野や興味を考慮し、新たな役割を提案したり、協力的な雰囲気を作るためのレクリエーションを企画する。


 * メリット: メンバーの強みを活かし、主体性を引き出すことができる。チームの雰囲気が改善され、協調性が高まる。創造性や適応力を養える。


 * デメリット: 時間がかかり、緊急のタスクをこなすには非効率的になる可能性がある。全員の得意分野を把握しきれない場合がある。レクリエーションが本質的な問題解決につながらない場合もある。


D. 準備が遅れている原因を特定するため、これまでの進捗状況を徹底的に分析し、問題点を共有する。


 * メリット: 問題の根本原因を明確にでき、今後の改善策を立てやすい。論理的思考力や分析力を養える。


 * デメリット: 分析に時間を要し、目の前の課題解決には遅れる可能性がある。原因が判明しても、それをどう改善するかの具体的な行動につながらない場合がある。メンバーのモチベーション向上には直接貢献しない。


それではまた!