Afro.Keio:西尾仁志(仮面浪人 2浪目) | ▪️アフログ▪️ Presented by Afro.Keio -岐阜県 公立高校入試 アフロNET通信-

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〜 Afro.Keio 〜
未来からの留学生を育成するプロジェクト
岐阜高校/慶應大学出身 家庭教師@岐阜

 
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【 @ 東京工科大学+代ゼミ : 仮面浪人(実質2浪目) 】

実在人物
西尾仁志(1985年~ )


崖っぷち仮面浪人
自分を変えるには犠牲も伴う

1浪して合格した東京工科大学メディア学部、入学。
でも心のどこかで、慶應への憧れは捨てきれなかった。

東京工科大は八王子にあるのだが、
わざわざ代ゼミがある立川に住むことにした。
しかも立川駅と代ゼミの延長線上にあるアパートに住んだ。
大学帰りに代ゼミの自習室に通えるようにするためだ。

大学前期、単位も優秀な成績を取りました。
そんな中、コンピュータの授業の講師がSFCの院生の方だった。
また、東京工科大学には慶應出身の先生や、
特にSFC卒の先生がおおかった。

それもあり、やはり慶應への憧れは捨てられなかった。
頭から離れなかった。
でも、自分の行動は、大学に行き、
なんとなく代ゼミの英語の単科ゼミを受けるだけ。

放課後の代ゼミ

英語:佐々木一彦、西きょうじ、木原太郎
世界史:佐藤幸夫 → 捨てる
小論文:荒井正樹

この佐々木一彦先生と、西きょうじ先生の授業を受けていました。

佐々木先生は、寒いギャグを全開に言いまくり、逆に楽しかった。
また、1文における情報構造を学びました。

一方、西先生は、知的な雑談が満載で好奇心あふれる授業だった。
そして、パラグラフや文章全体に対する情報構造を学びました。

ミクロとマクロの視点で英語を見直しました。
そして、単語は鬼のようにガリガリとやりました。

速読英単語(必修編)は当たり前。
速読英単語(上級編)も当たり前。
速読速聴・英単語(Advanced)に全力を注いだ。

速読速聴・英単語(Advanced)に載っていない単語であれば、
他の受験生はほぼわからない。
自分が知らない単語は、他の受験生も知らないと自信が持てた。
文章を読んでいて知らない単語は、
知らないものとしてあきらめが付くようになった。
変な自信がついた。これが一番大きな収穫だろう。


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転機は突然訪れた。

秋に毎年開催される、河合塾の慶大模試の結果を受け取ったときだった。

合格判定 E


これだけ勉強しているのになぜ??
このまま行くと、去年と同じく落ちるって意味じゃないか?!
本当に今年が最後のチャンスなのに。
慶應にチャレンジできる人生で最後のチャンスなのに。
これだけ立ち往生した人生なのに、
立ち止まっただけで、このまま東京工科大学をフツーに卒業するのは嫌だ!

そんな想いが焦りと、やる気を駆り立てた。

そこで大胆な行動に出た。
東京工科大学の2年生に進級するための最低単位は、
1年生終了時までにあと8単位を取ればよい。
最低8単位だけを確実にとれる授業だけを受けよう。
あとは、すべて代ゼミの自習室に籠もり、
徹底的に受験勉強に専念しようと。

大学の授業はなるべくSFCの小論文に関連性のある授業の
単位取りに絞り込んだ。
そして、万が一SFCの入試にまた落ちても、
最悪、東京工科大学の2年生が待っている。

これがあったから、
SFCの受験にすべての力を注ぎ、
すべてを投げ捨てることができた。

今振り返ると、この後ろ盾があったから、
こんな博打のような選択と集中ができた。

そして、大晦日恒例の代ゼミの慶大模試。

合格判定 C

まだ足りない。肝心な英語が8割行かない。
たまたま小論文がよかったからC判定と出たが、
肝心要な英語がどうしても6~7割しかとれない。

でも、もう引き下がることはできない。
もうやるしか道はなかった。
不安で不安で一杯の毎日。
不安を紛らわせるのは、勉強をひたすらすることだけ。

自習室が終わって、向かう先は立川駅のエクセルシオール。
21~23時の閉店までここで今度は自習。

また朝が来れば、8時から自習室へ。
これが不安を消すための行動だった。

そして1月中旬。
成人の日。

成人式がある。人生で一度の成人式。
でも行くとしたら、岐阜に帰り、東京に戻りで
なんだかんだ最低3日はつぶれる。
こんな時間があれば、どれだけ勉強できることか。

もう入試まで1ヶ月を切ろうとしている。
こんなところで遊んでいる場合ではない。

成人式に行って、入試に落ちたら、
絶対に成人式を悔やむ。
そう思い、成人式には行かなかった。

でも代ゼミに行くために、
外へ出ると、華々しいスーツ姿、着物姿。
悔しかった。
でも、しょうがない。

結局、入試本番まで英語8割をとることはできなかった。
がんばっても7割くらい。
しかし、何度も何度も過去問を解いた。
赤本が文字通りボロボロになるまで。

そして、入試本番。
総合政策は、英語6割~7割。・・・合格微妙。

環境情報は、英語の長文の内容がわからなかった。
しかし、奇跡が起きた。
英語が初めて8割いった。・・・合格したと確信した。

努力が本番で初めて実を結んだ。

そして運命の日、2006年2月27日(日) 10:00
合格発表のその瞬間である。

西尾仁志慶應合格

あ、、、、
あった!!!!!

涙が出た。
わからないけど涙が。

慶應入学のチケット、やっと手に入れた。
ずっと追い続けてきたものが、
自分の努力で手に入った。
この喜びはこの上ない、表現できない気持ちだった。