第145話 『必殺の一撃』

 
万能怪獣 レンジャー 

頭足怪獣 ペルゲロス 

     

もし、ウルトラセブンの最終回のあと、
TVでゾフィが始まっていたら?の妄想ストーリーの第145話。

 

現れた万能怪獣レンジャー。

最初はさほどの強敵でもないかと思われましたが…!?

 
【UST=防衛チーム】
 
ユルガ(隊長)
ゴウリ
ナワテ
ユリコ
ヒデコ
クロス
 
【IDM=地球防衛機構】
 

(Bチーム=情報技術班)
シズカ(班長)
ユウキ
ドノバ
アカイ
リオ
ユウ
 
カジ(UST参謀)
 
ミシマ(防衛空軍参謀・IDMF司令)
キタワカ(防衛陸軍参謀・IDMA司令)
マトバ(防衛海軍参謀・IDMN司令)
ナガサウラ(特務軍参謀・IDMI司令)
スズタニ(輸送軍参謀・IDMT司令)
 

 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆

 

 

【柳動ガス田(りゅうどうガスでん)】
 
暴れている怪獣と交戦中の、UST≪アーク1号≫。
地上からはIDMA=陸軍の戦車隊も、砲撃しています。

 


 
クロス
「それじゃ、ソードで出ます。」
 
ゴウリ
「了解。うまくやれよ!」
 
クロス
「こっちは、ただのおとりですから。
 ゴウリ隊員、頼みますよ!」
 
ゴウリ
「任せておけ!
 
 陸軍さんも、良いですね?」
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『了解!
 すでに展開、完了しています。』
 
≪アーク1号≫から、≪アークソード≫が分離。
≪アークソード≫と≪アローウイング≫になります。
 
盛んに怪獣の前に出て、怪獣の吐く火炎を避け
ロケット弾を連射する、≪アークソード≫。
 
次第に、≪アークソード≫につられて、
谷状の地形の底に、引き寄せられていく怪獣。
 
ゴウリ
「よし、今だ!
 攻撃開始! 開始して下さい!」
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『軽巡隊、撃ち方始め!』
 
≪アローウイング≫からの、冷凍弾が命中すると、
谷の上に陣取った、陸軍の軽巡隊からも、
次々に冷凍弾が、放たれて行きます。
 
怪獣のはいた火で、一部燃えていた周りも、
着弾後に破裂して、降り注ぐ冷凍弾の冷気剤で、
見る見る、消されていきました。
 
一度、上空に逃れて、様子を見ているクロス。
 
クロス
「作戦は成功… ですが、
 まだ倒すまでには、至っていないようです。
 
 動きは鈍ったようですが、動いています。」
 
もうもうと立ち込める、冷気の中で動いている怪獣。
 
やがて頭から、何か白い物を出し始めます。
それは次第次第に、崖上の並んだ軽巡に、
浴びせられて、いきました。
 
『司令、艦が氷結していきます。
 砲撃が出来ません。』
 
『射撃指揮装置が、動きません!?』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『なんだと!?』
 
ゴウリ
「こ、この怪獣は、火だけでは無く、
 冷気も出すのか?」
 
破壊こそされない物の、陸上軽巡、戦車隊が、
怪獣の出す冷凍噴流で、次々に行動不能になって行きます。
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『動ける軽巡は下がれ!
 
 ≪塩浜≫は≪桜堀≫と、一緒に攻撃だ。
 とにかく怪獣を叩いて、冷気を止めさせろ!』 
 
動ける部隊が入れ替わり、通常攻撃を再開する陸軍。
 
ゴウリ
「クロス、ナパームは残ってるか?
 あったらやってくれ!」
 
クロス
「了解!」
 
USTも、再び入れ替わり、
冷凍弾中心に爆装していた、≪アローウイング≫が下がり、
再びクロスの≪アークソード≫が、戦場に飛び込んで来ます。
 
残っていた大型ナパーム弾が、怪獣の周囲に落ちると、
大きな火柱と主に、周囲が炎上しますが…
怪獣が頭からガスを吐くと、見る見る炎が消えていきました。
 
クロス
「ダメです。消されます。」
 
ユリコ
「煙で怪獣が見えないわ。
 レーダーでも拾えない。」
 
ゴウリ
「谷底に追い込むのは失敗だった。」
 
煙が晴れた時、すでに怪獣の姿はありませんでした。
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 

 
【UST作戦室】
 
ゴウリ
「申し訳ありません。
 冷凍作戦は完全に失敗です。
 
 まさかやつ自身も、冷凍を武器にしていたとは。」
 
ユルガ
「終わった事は、仕方が無い。
 その経験を生かして、次で決めよう。」
 
ナワテがモニターに、地図を出します。
 
ナワテ
「怪獣の行動範囲は、断定出来ませんが、
 最初は水力発電所。次はガス田と、
 エネルギー施設に現れています。
 
 そこで、現地に近いエネルギー関連施設を、
 B班にピックアップして、もらったんですが…」
 
最寄で一番大きい物は、水力発電所でした。
 
ナワテ
「亜下(あした)水力発電所。
 他は倍以上、距離がありますから、
 まず間違いないと、思われます。」
 
ユルガ
「もう一度、陸軍と、
 今度は空軍にも、協力してもらい、
 亜下水力発電所に、戦力を集中するか?
 
 何か、作戦はあるか?」
 
ナワテ
「もう一度、冷凍作戦を!」
 
ゴウリ
「冷凍弾は、あまり効かなかったぞ?」
 
ナワテ
「いえ、怪獣に使うんじゃありません。
 
 やつは最初の、水力発電所襲撃の時も、
 湖から、現れました。
 
 今度出たら、ダムの上側でも下側でも良い。
 水辺に追い込んで、冷凍弾を使うんです。」
 
ユリコ
「なるほど。
 水を凍らせて、足止めに使うのね?」
 
クロス
「火はガスで、すぐに消せても、
 大量の水が凍って、閉じ込められれば、
 火で溶かすのは、時間がかかる。
 
 その間に3軍で、集中攻撃すれば…
 行けそうですね!」
 
ユルガ
「よし、それで行こう。
 
 念のため、冷凍弾は空・陸軍に任せ、
 君達は、通常爆装のアークで、
 怪獣攻撃に、専念して欲しい。
 
 作戦指揮は、ナワテが取れ。」
 
全員
「了解!」
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 

 
作戦が決まるや、直ちに空・陸軍にも連絡が行き、
亜下(あした)水力発電所を、中心にして、
攻撃、防御の部隊が、配置されました。
 
陸軍は前回の、倍近い部隊を投入し、
空軍も第6航空団が、空中戦艦、空母、
巡洋艦隊を動員し、多角的な攻撃が出来るように、
万全を期しました。
 
【亜下(あした)水力発電所】
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『これで空振りって事は、ねぇだろうな?』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『USTが自信を持ってる、作戦ポイントです。
 大丈夫でしょう。
 
 それより、撃ち漏らさないで下さいよ。』
 
ゴミ(第六航空団・IDMF)
『それは大丈夫だ。任せとけ。』
 
地上に着陸している、≪アーク1号≫のコクピットで、
レーダー類を、見つめるナワテ。
 
ナワテ
「湖と川に落とした、ソナーの方も注意して下さい。
 やつは最初の時、地中移動して湖底から出た。
 湖が一番、怪しいです。」
 
ユリコ
「了解。
 
 あ、反応来ました。」
 
ゴウリ
「来たか!?
 どっちだ?」
 
ユリコ
「ダムより下流、川側のソナーです。」
 
ゴウリ
「好都合だ。
 ダムの危険が少ない!」
 
ナワテ
「空・陸軍、第一次攻撃準備して下さい!
 来ました!」
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『来たか!?』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『来ました!
 第一陣、攻撃準備!』
 
ダム下流の川の中央から、顔を出す怪獣。
そのままゆっくり、ダムに向かって行きます。
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 
と、その左右両岸から進み出た、陸上軽巡隊が、
冷凍弾を、怪獣の周囲に放つと、
一呼吸置いて、空軍の急降下爆撃隊が突っ込み、
さらに冷凍弾を、投下して行きました。
 
驚いたように周囲を確認し、ガスを出す怪獣。

 


 
怪獣のガスと、冷凍弾の冷気で、
怪獣の周囲が煙って、見えなくなって行きます。
 
ゴウリ
「また雲隠れで、逃げる気か!?」
 
ナワテ
「いえ、今度は同じようには、行きませんよ。
 
 冷凍弾が効いてれば、しばらく動けないはずです。
 隠れてはも、逃げる事は出来ない。
 
 ユリコ隊員サーモ、熱は?」
 
ユリコ
「反応なし。」
 
ナワテ
「火も見えない。
 
 大丈夫、捉えているはずです。」
 
しかし、煙が晴れだすと、怪獣は動き出し、
一方の岸に、上陸しました。
 
ゴウリ
「おい!
 
 氷に閉じ込められてないぞ!」 
 
ナワテ
「そ、そんなはずは…
 そんなはずないです。
 
 一体、どうやって!?」
 
先頭の戦車に、泡を吐きかける怪獣。
泡のかかった戦車は、徐々に溶けていきます。
 
ユリコ
「あれじゃないの?
 火ではなく、泡で氷を溶かしたのよ!」
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『おい! 総攻撃するぞ?』
 
ナワテ
「すいません、お願いします。」
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『大丈夫、まだまだこれからです。
 これだけの戦力で、包囲しているんだ。
 
 もう、物量作戦で行きましょう。』
 
ゴウリ
「そうだな。
 動きを封じるのに、失敗しただけだ。
 我々も、行こう!」
 
上昇して、攻撃に加わるアーク1号。
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『装甲車両を前面に出して、泡に備えろ!
 対岸自走砲隊は、同士討ちとダムを避けて、
 上流90度で、一斉攻撃を!
 
 川下に追い出そう!』
 
先鋒になった、装甲車両隊が泡を受けます。
 
『大丈夫です。
 火器類には被害は出ていますが、持ちます。
 
 奴の泡は、それほど強力な威力じゃない。
 溶解にはある程度、時間がかかるんでしょう。』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『よし、一度軽巡隊と代われ。
 砲とあわせて、陸上魚雷で攻撃しよう。』
 
ところが…
 
『おかしい? 動きません?』
『エンジンは正常なのに、キャタピラが動かない?』
『車体が固まっています!』
 
見ると、泡とは別の粘液がかかり、
それが固形化して、張り付いていました。
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『何だ、それは?』
 
『これは…!?
 
 溶解する泡とは、別の泡のようです。
 付着して硬質化する、固定液のような…』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『左右から回避して、攻撃するんだ!
 ダム上流側に、布陣していた部隊も戻せ!』
 
が、移動する車両隊は、頭から出す電撃に、
次々に狙い撃ちに、されました。
 
さらに対岸側の部隊は、怪獣の吐き出す炎で、
火事に、まかれていました。
 
一方、空軍もまた、苦戦していました。
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『急降下爆撃機隊の、様子がおかしい。
 機が離脱していくぞ。』
 
『エンジン不調、機が失速します!』
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『どう言う事なんだ?』
 
『怪獣が何かを、散布しているようです。!』 
『糸です。
 怪獣の出す糸が、上空に浮遊していて、
 その圏内を通る時に、やられるようです。』
  
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『ええい、機を戻せ!
 大型艦の、ミサイルと砲でやる!
 
 ≪ウシュムガル≫正面、
 23、31戦隊は、後方からだ。』
 
糸と冷凍噴流、さらに触手のようなロープでの、
対空攻撃で、小型機での攻撃が思うように行かず、
空軍もまた、部隊を入れ替えようとしていました。

 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 

 
陸軍は、部隊を集結させようとしていましたが…
 
『シノバズ司令、
 上流守備隊ですが、道をふさがれました。』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『なんだって?』
 
『怪獣の爆裂弾で、降りる道を破壊され、
 先頭車両が、軒並み転舵。
 
 土に足が取られて、空転で動けません。
 
 その後ろは、崖が崩れて…
 何かの振動波を、出しているようです。』
 
シノバズ(第12旅団・IDMA)
『下流側の戦力だけで、やるしかないのか…』
 
その間、上空でも、部隊入れ替え中の艦が、
大型艦ゆえに、狙い撃ちになっていました。
 
『ゴミ司令、怪獣の電撃と爆裂弾、
 徹甲弾のような物で、≪イピリア≫被弾、
 第一、第二、主砲塔をやられました。』
 
『≪バンニップ≫です。
 爆裂弾で機関を被弾、高度を維持出来ません。』
 
ゴミ(第6航空団・IDMF)
『くっそう…
 大型艦だけだと、今度はかえって狙い撃ちか?
 
 どうすりゃ、良いんだ?』
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 
その頃、≪アーク1号≫は電撃を避け、
糸にもほとんど支障は無く、攻撃していましたが、
健闘していると言う程度の、孤軍奮闘状態でした。
 
ゴウリ
「怪獣を、甘く見すぎたのか?
 と言っても、
 これだけの戦力がありながら。」
 
ユリコ
「空軍も陸軍も、ほとんど部隊行動を取れていないわ。
 動こうとする先から、先手を取られてるみたい。」
 
ナワテ
「ダメージは、与えているはずなんですが、
 倒すには、いたっていない…
 
 何とか、なりませんかね…」
 
クロス
「ネット弾は?」
 
ゴウリ
「よし、やってみよう!」
 
≪アーク1号≫から、ワイヤーネット弾が放たれ、
怪獣の頭上で、投網のように広がると、
ネットが怪獣を、捕らえます。
 
が、ハサミとカマのような手で、網を切り、
そこから両手を広げると、引きちぎってしまい、
そのまま翼を広げると、飛んで逃げようとします。

 


 
ゴウリ
「野郎!
 せめて残弾、全弾、叩き込んでやる。」
 
反転して突っ込む≪アーク1号≫。
その時、強烈な閃光が走ります。
 
ゴウリ
「うっ!?」
 
思わず目をつぶってかばい、少し速度が落ちたところで、
突風が怪獣側から来て、あおられる≪アーク1号≫。
 
ようやく、機を立て直した時には、
既に怪獣の姿は、ありませんでした。
 
クロス
「やつは、水中と地中だけじゃなく、
 空も飛べるのか…」
 
ナワテ
「申し訳ありません。
 ぼくの作戦ミスで…
 
 完敗です。」
 
思わず計器版を叩くゴウリ。
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 

 
【木立】
 
その様子を見ている、中年男性と車椅子の老人。
 
老人
「苦戦しているな。」
 
中年男性
「ああ。」
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 
【海底】
 
パトロール中の海軍潜水艦が、レンジャーを発見します。
 
乗組員
「攻撃しますか?」
 
艦長
「少し待て、
 どうも、もう一つ反応がある。」
 
しばらくすると、前方の岩棚から現れる、
もう一体の、別の怪獣。

 


 

 
乗組員
「これは…!?」
 
艦長
「攻撃はいつでも出来る。
 
 あの怪獣は武器が多彩で、苦戦しているそうだが、
 水中での戦闘データは、まだ無い。
 
 あっちの怪獣は半水棲の、言わばプロだろう。
 多分、なわばりに、入られたか何かで、
 争う気で、出て来たんだ。
 
 上手く倒してくれれば、それで良し。
 そこまでは行かなくとも、水棲怪獣との戦闘で、
 あいつが、苦戦をするようなら…」
 
乗組員
「そうか!
 弱点のヒントになりますね!」
 
徐々に距離を詰めていく、水中怪獣。
やがて泳ぎ始めると、弧を描くように周り、
さらに、距離を詰めて行きます。
 
海底に立ったまま、じっとその様子を見るレンジャー。
 
艦長
「見ろ。
 やはり水中での運動性は、水中怪獣の方が上だ。」
 
が、
水中怪獣の触手が伸び、巻き締めようとした時、
カマとハサミの手で、それを切り裂くレンジャー。
 
さらに尾から、毒液らしき物を出すと、
自分は抜け出し、翼をひれのように使い、
尾のひれと合わせて、一気に泳ぎ去ると、
流ちょうに泳いで、距離を取り、
電撃、爆裂弾、徹甲棘で、攻撃をかけます。
 
乗組員
「え!?
 は、速い!?」
 
艦長
「水中でも、これだけの、
 攻撃手段が、あるのか?」
 
何発か食らいながらも、慌てて避け、
墨を吹きながら、横に逃げる水中怪獣。
 
それを見ながら、レンジャーも横に移動し、
濃い色の液を、出すと同時に、
翼のひれを、羽ばたいて水流を起こし、
煙幕のように、土砂を巻き上げます。
 
乗組員
「こ、これは?」
 
艦長
「視界が利かん。
 
 ソナー、レーダーは?」
 
乗組員
「だ、ダメです。
 どっちも、利かなくなりました。」
 
艦長
「なんだと!?
 
 やむを得ん、微速後退。
 視界が晴れるのを待つ。」
 
乗組員
「は、はい。」
 
しばらくして、視界が晴れると…
そこにはもう、2体の怪獣の姿はありませんでした。
 
乗組員
「に、逃げやがった!?」
 
艦長
「あいつ、
 横に移動しながら、水中怪獣と我々が、
 同軸上の位置に来るのを、狙ってたんだ。
 
 そこでまとめて、一気に水流を起こし、
 墨と土砂で、視界を遮った。
 そして逃げた。」
 
乗組員
「なんて奴だ。」
 
艦長
「我々の存在に、気が付いていたんだ。
 
 そして、無理に倒すまで戦わず、
 さっさと、逃げてしまった。
 
 こりゃ、やりにくいな。」
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆

にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ にほんブログ村  特撮ランキング