あの事故から5時間程前に戻った私。
そこは会社でちゃんと努の姿がある!

良かった…

その日は無事に過ごし、問題なく一日が過ぎた。

次の日、
祭日という事もあり会社が休み。
私と努はデートも兼ねて仕事に関する市場調査をしていた。

その途中、努の携帯がなる
彼の妹からの電話だった。
努は「すぐに行く」と言って電話を切った。

「俺の実家に一緒に来てくれ。○○にも関係があるから…」



実は努の実家は100年以上続く老舗旅館。
以前聞いた話だと、銀行が旅館に融資をするのを渋っているらしい。
そしてさらに、大手のホテルチェーンが旅館を買収したいという話も出ているらしい…



その事での電話だったのかな…

2人は急いで旅館に向かう

旅館に着くなり彼は銀行の担当者と大手ホテルチェーンのオーナーと彼の父親が待機している応接室へ行った。

その間、彼の母親が私を
努の部屋に案内してくれた。

努が高校生の時まで使っていた部屋…

私は不安な気持ちになりながらも、今はどうしようもならないので努の部屋を探索することにした。

本棚を見るとアルバムがあった。
開いてみると…
小学4年生の努…
まだあどけなさが残る中学生の…
この頃からやっぱり格好良かったんだね…
そして高校時代、これは旅館の手伝いをしている写真かな?
中居さんや料理人やお客さんと写っている写真がいっぱい出てきた。

私と出会う前の努…
私の知らない努がいっぱい…

すると努が部屋に入って来た。

「お待たせ。
おっ!懐かしいものみてるなぁ!!」

「学生時代から旅館のお手伝いしてたんだね」

努は小さく笑って
「俺はこの旅館が好きなんだよ。

ちょっと外を散歩しようか」

「うん」

旅館から少し離れた川辺を歩く

夜空が綺麗…静かで…二人きり…

「この辺も全然変わってないなー
俺、小さい頃ここでよく遊んだなぁ…」



すると努が真剣な顔でこっちを見た


視線が合い


見つめ合う二人…



…………続く……………

長くなってしまうあせる

だって…
だって…

自由さんだってお・ん・な・の・こ!!!
(´艸`)