元旦那の現住所を偶然先に知り、その時はまだ結婚して子供がいる事まではわからなかった。

Googleでその住所を検索してその場所を見たら、胃がひっくり返るような吐き気がした。

離婚後私が1年住んでいた場所と同じ町内だった。

私は4丁目、向こうは3丁目。

車で5分ぐらいの距離だった。

後から弁護士の先生に奴らが今住んでる場所への転入時期を聞いたら、約半年間時期がかぶっていた。

1年住んで私はそこから15分ほど離れた広い部屋へちょうど引っ越したばかりだった。

灯台下暗しのようにこんな近所に暮らしていたなんて。

元旦那は私が家を出る時次どこに住むかも、これからどうするかも、いつ引っ越して出ていくのかすら一切聞いてこなかった。

愛が失せた私がどこで生きようが死のうが興味も無かったのだろう。

次の日そのマンションを見に行ってみた。

オートロックもエレベーターもない世帯数の少ない小さな分譲マンションだった。

奴らは分譲賃貸に住んでるらしい。

エントランス前の駐車場に元旦那の車が停まっていた。

駐車場を通り過ぎてエントランスに入ろうとした時、元旦那の車の後部が目に入った。

キャラクター物のBABY IN CARのステッカーが貼り付けてあった。

それで全てを悟った。

また結婚してるだけではなく、もう子供も生まれている事を。

離婚届を提出したのはちょうど1年前だ。

離婚前から不倫されていて、届出した頃にはもう相手は妊娠していたのだ。

自分の世界がひっくり返ったような衝撃だった。

エントランスに入って集合ポストを見たら、1年前まで私も名乗っていた苗字が書かれたポストがあった。