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永劫回帰

価値なき存在





夢はいつもカラーで常に感触さえも感じる。そして味や匂いまでも鮮明なのだ。そのせいでよく現実の体験と夢を混同してしまう。これは一種の精神疾患なのかもしれないが、ずっとそうなのだから生まれついての宿痾というものなんだろう。

良い夢や楽しい夢はまず見ることがなく、悪夢や不快な夢が夜な夜な上映されるので、覚醒めると寝る前よりも疲れているという有り様。何だか異世界と行き来しているのだろうか?と思うのだが、異世界転生の物語の主人公のように上手くいった試しはない。

今朝の夢は何故だか敵に追われて(追われると失敗するというシチュエーションが最多)山の中を仲間と彷徨っているという嫌な状況だった。何とか敵を振り切り、池を渡った先の森の中に防御陣地を築こうということになったのだが、気付くと敵に包囲されており、仲間も逃げて一人しかいない。これはもう絶体絶命だと思っていると池の中から生臭い臭いが漂ってきて気持ち悪くなって覚醒めた。あまりの臭さに嘔吐いてしまい、本当に布団の周囲に何かあるんじゃないかと探したが、当然何もあるわけがない。それでも暫く鼻腔に嫌な臭いが残って難儀をした。そこから眠れず早朝から疲れた頭で夢の理由を考えたのだが、思いつくことはこれといってなく、夢占いでもこんなのは狂人扱いじゃないだろうか。

短時間で覚醒める睡眠障害のせいで夢を見るのか、夢を見るから睡眠障害になるのか、どっちにしろ熟睡できないことに変わりなく、睡眠負債は膨らむ一方である。