放置を望んでいた。
そうかもしれない。
苦しかったんだ。
放置されるのが恐かったから
わたしは、Masterに素直になれなかったんだもの。
物わかりのいいふりしても
ボロはかならず出てくるもの。
本当にわたしは、Masterの世界を理解しようとしてた?
理解したふりして、努力を怠っていなかった?
わたしはMasterをなめてた。
あれほど恐がっていたことを、今受け入れている。
無期限の放置…これ以上恐いことが、見あたらない。
鞭?傷つけられること?
そんなものは、全然苦じゃない。
恐れていたことを受け入れている。
それに甘んじている。
いま、まさにその中にいる。
この状況は、決して悪くはない。
心が平穏ですらある。恐いのは、Masterが罰を下す、その瞬間だけ。
まるで、これは、フルスイングの鞭の痛みに似ている。
体に施されるものと、心に施されるものの違いだけで
きっと一緒。
Masterから与えられるものはなんであれ、
きっと、尚実にとって真の苦痛にはなりえない。
どうしてだろう?
答えは分かっているでしょう?
なら、それを認めてあげればいいじゃない。
お前は、Masterを心から信じているんだろう?
なぜ、それを否定する?
信じたいんだろう?
信じる心を、捧げたいんだろう?
信じる心を、信じたいんだろう?
なら、そうしなさいよ。
何かそのことで問題ある?
失うものある?
ないでしょ?全くない。
お前が恐がっていた放置もいま受け入れているし。
お前が大嫌いな多頭飼いのことも、もう越えてきたでしょ。
その信じたい気持ちはいつだって、越えてきたでしょ。