【ポテト強盗】

 

 

◎コメディー台本

◎基本時間:10~15分

☆約束☆



・配信でご使用する際は許可を取る必要はありません。ご自由にご使用ください。

・番組名や説明欄にタイトルを書いて頂けたら助かります。

・演じられた後、コメントなどに演じた場所?(URLなど)教えて頂けたら嬉しいです。(覗きに行きたいので…)

・話口調を男性寄り、女性寄りに変更していただいても大丈夫です。アドリブとかも入れていただいて構いませんが、他の演者様が困るような事や結末を変えるなどはお控えください。

・みんなで楽しく声劇をしましょう!!

 

【役表】

強盗A(性別不問):ポテトはふにゃふにゃ派(ボケ)

 

強盗B(性別不問):ポテトはカリッカリ派(ボケ)

 

店員(性別不問):スマイルはすごく評判がいいツッコミ係(ツッコミ)

 

 

 

 

 

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強盗A:手を挙げろ!!動くな!!
 

強盗B:いいか!?動いたら、そいつの頭からズドンだからな!!
 

店員:ひ、ひいいいい!!い、命だけは!!
 

強盗A:命が惜しかったら・・・
 

店員:お、お金ですよね!?準備するので、どうか、お客様とスタッフの命だけは!!
 

強盗B:この店のポテト、全部、このカバンに詰めるんだな!!
 

店員:は、はい!!(レジを開けて止まる)・・・え?なんて?
 

強盗A:なんだ?聞こえの悪い耳だな?風穴開けて聞きやすくしてやろうか?(銃を突きつける)
 

店員:ひ、ひいいいいい!!す、すみません!!なんか、思ってたのと別の物を要求されたので、つ、つい・・・!!
 

強盗B:しょうがねぇな、もう1回言ってやる。
 

店員:あ、ありがとうございます。
 

強盗B:(相手にハッキリ聞こえるように)このカバンに。
 

店員:は、はい。
 

強盗B:(聞こえるように)この店の。
 

店員:はい・・・。
 

強盗B:(聞こえるように)ポテトを全部詰め込めって言ってんだよ!!
 

店員:そこぉっ!!
 

強盗A:なんだ?まるで、俺達がなにかおかしな事でも言ってるような口ぶりだな?
 

店員:言ってるもん!!その革のカバンに何を詰めろって?
 

強盗A:ポテトだ。
 

店員:ポテトを詰めるってなに!?
 

強盗A:ふん、調べはついてんだ。ここはどこだ?
 

店員:某有名バーガーチェーン店です。
 

強盗B:バーガーに付けるサイドメニューはなんだ?
 

店員:いろいろありますが、ポテト・・・ですかね?
 

強盗A:そうだろ?だから、こうして、要求してるんだ。だから、さっさとこのカバンにポテトを詰めろと言ってんだ。
 

店員:油でベッチャベチャになりますよ!?そのカバン!?
 

強盗B:最高じゃないか。
 

店員:おかしな強盗だ、この人達!!
 

強盗A:何もおかしくないさ。俺達はポテトを愛してやまない。それだけだ。
 

店員:その結果がこれ!?凶行(きょうこう)じゃないか!!
 

強盗B:おら、つべこべ言ってないで、早く店中のポテト、全部揚げるんだな!!
 

強盗A:もちろん、そこにある既に揚がったポテトもコレに詰めるんだぞ?ふにゃふにゃポテトを見つけるのが俺の楽しみだからな!!
 

店員:美味しいよね!?私も好きですよ!?
 

強盗B:ちっちゃいカリッカリに揚がったのも、ちゃんと入れるんだぞ!!
 

店員:美味しいよね!?私も好きですよ!?
 

強盗A:ふん、好みは合いそうだな。だが、だからと言って、手加減はしない。さあ、フライヤーで早く店中のポテトを揚げろ!!さもないと・・・(銃を突きつける)
 

店員:は、はい!!よ、横田くん!!ポテト、全部フライヤーに突っ込んで!!そう!!全部!!島田さんはそこのポテト全部、カバンに入れてあげて!!そんな頭おかしいんか、こいつら、みたいな顔しないで!!私も思ってる!!
 

強盗B:(匂いを嗅ぎながら)お、おおぉぉ・・・ポテトが・・・ポテトが揚がっていく・・・。
 

強盗A:(匂いを嗅ぎながら)っああぁ〜・・・Good smell(グッドスメル)・・・。
 

店員:こ、こいつら、薬(ヤク)キメたみたいな顔してる・・・。
 

強盗B:(ヨダレを垂らしながら)お、おい!!まだか!!まだ揚がんねぇのか!?
 

店員:も、申し訳ありません!!少々時間がかかりまして・・・
 

強盗A:落ち着け、あのフライヤーに入るポテトの量は、せいぜい40人前用のカゴが4つってとこか。揚げ時間は3分・・・店中のポテトを揚げるのに時間はかかるだろうよ。
 

店員:量と揚げ時間を完全に把握してる・・・。本当にポテト好きなだけだ、この人。
 

強盗B:くそっ!!早くしねぇとサツが来ちまうぜ!?
 

強盗A:安心しろ、この店の電気系統、フライヤー以外は使えないようにしてある。防犯ブザーを押しても反応しねえさ。
 

店員:どんな技術!?
 

強盗B:くそぉっ・・・腹が減って仕方ないぜ・・・。
 

店員:あの〜・・・ハンバーガーとか食べます?イライラされてるみたいですし、何かお腹に入れた方が落ち着くかと・・・。
 

強盗A:ハンバーガー・・・だと?お前、俺達を怒らせたいのか?
 

店員:い、いえ!!決してそんなつもりは!!
 

強盗B:なめたこと抜かしやがって。
 

強盗A:まぁ、待て。せっかくだ。コイツに聞かせてやろうじゃねえか。俺達の秘密をな。
 

店員:ひ、秘密・・・。
 

強盗A:俺達も最初はこんな事をしてまで、ポテトを手に入れるようなやつじゃなかった。
 

強盗B:なぜなら、生まれてから、しばらく、ポテトに出会うことは無かったからな。
 

店員:そんなことある?
 

強盗A:だが、俺達は出会っちまった。愛しのポテトに。
 

店員:会っちゃったか・・・。
 

強盗A:それ以来、俺たちはポテトしか食っていない。身体の100%がポテトと言っても過言じゃないだろう。
 

店員:過言だよ。栄養偏(かたよ)って、ぶっ倒れるぞ。
 

強盗B:ポテト達は多種多様、短いやつから長いやつ、ふにゃふにゃした可愛いやつから、しゃんと立ってカリッカリになったカッコイイやつ・・・
 

強盗A:ポテトは全宇宙の全て。森羅万象とはポテトの事だと、俺達は悟った!!
 

店員:(ポテトが揚がった音をお願いします)あ、揚がった。
 

強盗A:よし、じゃあ、このカバンに早く詰めろ!!
 

強盗B:第2陣の準備も忘れんなよ!?
 

店員:え、あ、はい。ごめん、そのまま、揚げていってくれる?うん、ポテト全部。ストックも使っていいから。この人達、頭おかしいけど、銃持ってるからね?危ない人達だから、言う通りにしよう。
 

強盗B:くはぁーーーーーっ!!た、たまんねえ!!店中、ポテトの匂いでいっぱいだ!!
 

店員:正確にはラードですけどね?
 

強盗A:いま、俺達はポテトに包まれてる・・・。ここは・・・ここは、ポテトーランドだ!!
 

店員:どっちかって言うと、豚達に囲まれてんだけどね?
 

強盗B:あ、ポテットーだ!!ポテットー、あ、握手を!!握手をしてくれー!!
 

店員:ポテットーってなに!?謎の生き物が産まれてない!?
 

強盗A:ああぁぁぁ・・・ポテトだぁ、このポテト全部俺達のもんなんだぁ・・・。
 

店員:ポテトに幻覚作用ってあったっけ?
 

強盗B:ふにゃふにゃポテトにカリッカリポテトで、ポテトパレードが始まるぞー。
 

強盗A:場所取りしなきゃぁ・・・最前列に並ばなきゃぁ・・・。
 

店員:あの〜、全部用意出来ましたよ?
 

強盗A:(正気に戻る)はっ!!ポテトーランドは!?
 

店員:ありません。
 

強盗B:ポテトはどうなった!?
 

店員:それは、あります。
 

強盗A:よしよし、全部詰めてあるな。
 

強盗B:うひょ〜!!ポテトの油でベッタベタだ〜!!帰ったら、ここに顔ツッコんでやるぜ。
 

店員:新手の顔パックすぎない?
 

強盗A:よし、ずらかるぞ!!
 

強盗B:おう!!
 

店員:やっと帰ってくれる・・・。
 

強盗A:おい、待て。
 

店員:な、なんですか?
 

強盗A:ご一緒にスマイルも、貰おうか。
 

店員:ニコッ。
 

強盗A:よし、じゃあ、ずらかるぞ!!
 

強盗B:また大量にポテトを用意しておくんだな!!あばよ!!
 

(走り去っていく2人)
 

店員:(疲れた様子で)えっと・・・とりあえず、警察に連絡して、ポテト品切れってしておくか・・・。

 

 

 

 

 

fin

 

 

演じて頂きありがとうございました。

今後も煮成焼也(ニルナリヤクナリ)の台本をよろしくお願いします。

 

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