夏の宴 第十話 | 官能小説~夏の宴~ 

夏の宴 第十話

高本と安永が部屋に戻ったのは午後4時であった。

二人の手には大量の食料が詰め込まれた袋が握られていた。

両腕を後ろ手に縛られ、片足を手錠でベッドに固定された姿の百合子がベッドの上で身をよじらせている。

「よう寝れたか?」

高本が机の上に買い物袋を置いて言った。

「お願い、ほどいて……」

「それが人様にものをお願いする言い方か?」

安永が煙草に火をつけて言った。

「ト、トイレに行かせて……」

百合子の切ない訴えを聞くと、高本が薄ら笑いを浮かべて彼女に近寄った。

「そうか、我慢しとったんかあ……」

そう言うと高本は百合子の自由な方の足を持ち上げるようにして股を開かせ、右手で彼女の膣口を弄り始めた。

「あっ! いやっ、やめて……」

「出したらええでえ。シーツの替えぐらいあるさかいな」

高本は手の動きを早めた。

「あ、あ、出る……出ちゃう……」

百合子は上半身を激しく動かして悶えた。

そして次の瞬間、高本の右腕に生暖かい液体が浴びせられた。

「わっ、臭せえ、汚い女だな」

床にあぐらをかいてその様子を眺めていた安永が言った。

「もうやめて……」

百合子が微かな声を漏らした。


その後、自由を奪われたままの姿で、百合子は彼らに一度ずつ犯された。

しかし、それは彼らにとってウォーミングアップの運動のようなものに過ぎなかった。

彼らは夕方になり食事を取り、百合子にも簡単な食事を与えると、いよいよ本番を迎えたという感じに彼女に襲い掛かった。

縄を手錠を外された百合子は、二人の男に押さえつけられ、より一層、身の自由が奪われたようでもあった。

1時間近くをかけ、百合子の身体を舐め、触り、玩んだ後、まず高本が正常位の姿勢から彼女の内部に入っていった。

安永は百合子の頭を自分の股ぐらに置くようにして座り、彼女の乳房を弄る。

「おっ、お、ホンマよう絞まるオマンコやで、こいつ」

「あっ、あん、いや、やめて」

百合子は自分の口から漏れる声を抑えるように右手を口に添えた。

「そういや安永、そこの棚の上にええもんあるわ」

高本が百合子の腰を押さえていた片手を上げて指差した。

「いい物持ってますねえ、先輩」

安永は立ち上がり、高本の指示した場所に置いてあった小型のビデオカメラを手に取った。

「記念にこいつの恥ずかしい姿撮っといたってや」

安永はカメラの電源を入れ、百合子の方にそれを向けた。

「いや、やめて! 撮らないで……」

百合子は口に添えていた手を大きく広げ、顔全体を覆い隠した。

「なんかAVみたいで興奮しますね」

安永は再びベッドに近付くと、百合子の顔、揺れる乳房、そして高本の肉茎が激しく出入りする結合部を舐めるように撮影した。

そして、片手で百合子の顔の手を払いのけ、彼女の口に陰茎を挿入し、その様子を真上から撮影した。


食後の射精を一度ずつ終え、二人は少し休んだ後、再び高本が百合子の身体に絡み始めた。

ベッドの上であぐらを組み、百合子の頭部を無理矢理に押さえつけて陰茎を口に含ませる。

「ほんま、こんなええ女、ソープにも滅多にもおらんで」

高本のその言葉に安永が反応した。

安永は自分の荷物からデジタルカメラを取り出すと、おもむろに百合子の全身を何枚か撮影した。

「ちょっと先輩、パソコン借りますよ」

そう言って安永はパソコンが置かれた隣の部屋に消えた。

高本は安永が何を考えているのか分からず、再び、百合子に自分の物をしゃぶらせながら、彼女の股間に顔を埋めて秘部を吸い始めた。


安永はパソコンに向かい、何やら操作をし、キーボードを叩いていた。

隣の部屋からまた、肉を打つ音と、切ない声が聞こえ始めた。



続く