以前、オルセー展に行った時に国立新美術館にてゴッホ展が開催されることを知りました。
その際、ゴッホ展が始まったらどうしても行きたいと思っていました。
しかし、
7月の初めに妊娠が分かり、それからすぐに起きた連日のつわり。
ゴッホ展どころか、自宅の部屋を移動するにも大変な日々。
美術展を観に行くのはとても無理だろう……と諦めていました。
ここへきて、
体調がだいぶよくなり、ぜひともゴッホ展へ行ってみようという気持ちになりました。
主人に相談したところ、
私の体調が心配なため複雑な顔をしていましたが、
帰りは一緒に帰れるようにするから、無理をしないようにして行っておいでと言ってくれました。
もうすぐ会期を終えてしまう金曜日のゴッホ展。
ミッドタウンから美術館へと向かう道すがら、すでに美術館へ向けてたくさんの人が歩いていらっしゃいました。
会場も人・人・人。
ゴッホという画家が、改めて日本人に愛されている画家なのだと実感しました。
展示は、
ゴッホが初期に描いていた素描画や静物画、
影響を受けた画家の絵や浮世絵の数々、
オーヴェル・シュル・オワーズやアルル、サン=レミの療養院
などなど。
説明書きには、
ゴッホを語る際に欠かせない弟テオについても触れられていました。
様々な方向からゴッホの絵を表現していて、非常に興味深かったです。
そして、今回の展示の目玉はあの有名な『アルルの寝室』。
会場内に原寸大のこの寝室がしつらえてありました。
このアルルの寝室が置かれていた黄色い家はすでに火災によって焼失しているようですが、
建設される際の設計図が残っていたので、今回お部屋の再現ができたようです。
絵で見るよりもとても小さく、色彩だけは鮮やかなのですが簡素なお部屋でした。
このお部屋がどうしてこうしたお部屋にしたのか……、
ものをあまり置かず簡素な造りのお部屋は、日本の家の影響を受けてのことだそうです。
驚いたことに、
この『アルルの寝室』の絵は3枚あるそうです。
私はオルセーにあるものが最初に描いたものと思っていたのですが、
正しくは今回来たファン・ゴッホ美術館にあるものだそうです。
ゴッホを考えるときに、
どうしても精神的に病んでしまったことを外すことはできませんが、
その心情に触れたいと思っても、
平凡の中に生きている私には分からないことだらけです。
絵を鑑賞する際、
この製作時にはどんな心理状態だったのかとやはり考えてしまうのですが、わからず。。。
絵を見れば見るほどゴッホの気持ちは分からず(到底分かるはずもなく)、
その孤独を思い知らされるのみです。
ゴッホの生前、売れた絵は1枚のみ。
死後、しばらく経ってからその素晴らしさを理解されるようになったと言います。
世間に認められることが無くても熱い情熱で絵を描き続けたゴッホ。
ゴッホ展を観賞して筆致などでその熱き心に触れ、その情熱に触発されたひと時でした。