少し前になるのですが、スペインで制作された『女王フアナ』を観ました。



スペインの女王にも関わらず、その生涯のほとんどを幽閉されていた女性の物語。


ハプスブルク出身の夫・美公フィリップを熱烈に愛し、嫉妬に明け暮れたことから狂女と呼ばれたフアナ。
しかし、
のちのスペイン黄金時代を形作るカルロスを生み、スペインにとってはなくてはならない人でもあります。


波乱万丈な人生ではあっても、
政略結婚ばかりだったこの時代、夫を心から愛することができたのは、女性としたらとても幸せなことのように思えます。

ただ、それほど愛している夫に次から次へと愛人が出来ていくことを見ていなければならないのは、とても辛く苦しいことですよね。
フアナが嫉妬にかられ、次第に周りが見えなくなっていく様が描かれていましたが、その心情が痛いほど理解でき、切なかったです。

この時代、嫉妬をあからさまに表現する女性というのは非常に珍しく、周囲から見れば狂っていることと変わらなかったのだろうな……と思うと、程度の差こそあれ愛ゆえの苦悩や狂気を内に秘めている同じ女性として、共感できる部分が多々ありました。

フアナには遺伝的な要素もありやはり精神的異常がみられたという説と、精神的疾患を抱えているにしては驚くほどしっかりとしている部分があり、とても精神に異常があったとは思えないという説があるようですが、

実際はどうだったのでしょうか?



この映画では、

愛に溺れてしまい嫉妬によって盲目となり(他人から見れば)奇行に走ってしまったように描かれていました。
時代によって、宗教観や価値観などが大きく異なることを考えると、やはり私もこの映画のように、フアナなひたすら夫を愛するただの女性であったのだと思わずにはいられません。
また、そうであってほしいとの希望も少なからずあります。


愛と狂気は隣り合わせですね。フアナが私たちと変わらない生身の女性だから嫉妬をする、と考えると、今も昔も、そしてどんな身分であっても『女性』として感じることは一緒なのだな。。。としみじみ実感しました。



フアナを演じた女優さん、とても可愛らしくて素敵です。あんな美しい方が妻であったら、浮気なんてしないのじゃないかしら。。。

一方で、美公フィリップを演じた俳優さん、

黒髪でなんとなくもさっとしているように感じました。

本当のフィリップは金髪でとても美しかったとのこと。。。

違う方が演じた方が雰囲気がでたのでは……と思ってしまいます。