小説4 | サバンナとバレエと

サバンナとバレエと

ブラジルからの便り

身体の具合がめちゃめちゃ悪かった。
酒が美味しくない。
体重が減りっぱなし。
せっかくマイが
大学の夏休みに里帰りしているのに。。。

あの年、マイはロライマの登山を計画していた。
一緒に行きたかった。
でも
もしかしてマイや他人に迷惑をかける事になるかも?と考え諦めた。
涙を飲んで。。。
「でもね」
マイに言った。
「今回は無理だけどもね
エンジェルフォールには一緒に行こうね。」





ロライマ山, エンジェルフォールはベネズエラのカナイマ国立公園にある。
世界で一番古い地質。
なんと
20億年の地質が未だに残っているそうです。

「一緒に行こうね」
と約束した。

そして
マイと一緒に
真っ赤かな湖の岸にたたずんだ。

けっして幸せでは無かった。
ただ心不足て
有頂天なふりをしながら
すうすうと風が吹き抜ける胸を抱いて思った。
怖いよ。。。