大学入試とアマゾンと4の続きです (前の記事はこちら)
昨日書類を整理していて長女の手紙を見つけた。
たしかアマゾニアへ移った年の父の日の手紙。
今では考えられないような幼い柄の便せんに書かれた手紙だ。。。
再び読んで再び泣いた。。。。
憧れのアマゾニアで研究生活を始めた私たちにとって
たった一つ気がかりなことがあった。
サンパウロに残してきた長女のこと。。。
家に電話が引かれる前、家族の日曜日のプログラムは
町の電話局まで行って長女と話すことだった。
自転車と買う前は歩いて行っていた。
アマゾニアの直射日光はとても過酷で
電話局行くたび肌が真っ赤になった。
まったく貧乏だったあの頃。。
ダンナサンのお兄さんから借りた500ドルだけの引っ越しだった。
長女には250ドル渡してその他学生用の銀行口座を開いた時
50ドルのクレジットカード。
あと、私の靴を与えた。
サンパウロの田舎町で育った長女は年がら年中サンダルで暮らしていて
冬もビーチサンダルに靴下だった。
彼女はそれで十分満足していたし
彼女も仲間も同じようにしていたらしい。
ある意味の美的感覚もあったらしい。
もとアトランチック森林だったサンパウロ市の冬はじめじめと雨が降る。
それを心配していた長女に私の靴を与えた。
でもどうやら私の靴は小さかったらしい。。。
ある日長女に電話を掛けて
「寒い?』と訊ねたら
「ママェ、足が冷たいよ。。。」
涙が零れ落ちた。。。
「クレジットカードを使って靴を買いなさい」
「絶対に嫌。。。」
貧乏生活してきた長女は借金が嫌いだ。
それは今でも。。。
。。。。。。。。
アマゾニアへ移った年
年末に長女と一緒にクリスマスを過ごせることができた。
「ママェ、絶対無理、大学止めたい」
「えっ?どうして?あんなに頑張ったのに。。」
「ママェ、授業では字幕なしの映画を観るんだよ。。。私はまったく分からない。。。
皆が笑うとね、一緒に分かったふりをして笑うんだよ。。そうしてね、笑う度に自己嫌悪になるんだ。。。」
長女のクラスでは州立高校の生徒はたった二人だった。
長女のほかのもう一人はブラジルでは珍しい優秀州立高校学校の生徒だった。
彼女の英語能力は酷いものだった。
私立学校を払えなかった私たちにとって英会話の授業はまったく無理なものだった。
「今まで一生懸命頑張ったんだからね、大学で無料な英会話教室があるでしょう。。。」
涙ぐむ長女とみて心が引き裂かれる思いだった。
あの頃サンパウロ大学の寮に暮らしていた彼女。
一人一部屋に3人で共通のリビング、キッチンととトイレの恵まれたシステムだったが
一緒に選んだ部屋だったのにも関わらず大分苦労している様子だった。
まったく健全にみえたルームメイト達がアル中だったらしい。
「ママェ、寮に住むのはもう嫌だ。でもサンパウロでアパート借りることは無理だよね」
こう言ってきかせた。
「無理かどうかは分からないよね。
一番先に貴方が一体なにを欲しているか考えて探してみて。。。
それから一緒に考えよう。。」
そしてその次の年、
ガールスカウト時代の友達がサンパウロ大学に入学した。
そしてその友達は亡くなった祖母のアパートをもっていて
一緒に住む友達を探していた。。。
めでたし。めでたし。。。
引っ越しが決まった頃、
彼女はダンナサンのお兄さんがくれた冷蔵庫を持っていた。
新しい暮らしには冷蔵庫もすでにあって
そのかわりベッドと机が無かった。
寮の友達が冷蔵庫の代わりにベッドと机を買うと約束して
一緒に買いにいって
その際にはその友達がリュックに隠した酒を飲んでいたことには気づかなかったらしい。
買い出しにスーパーによって沢山の袋抱えて帰る途中
バス停で酷く酔った友達が暴れだし
転んで怪我をしたそうだ。
友達たちに電話かけても誰も助けてくれない。
そして救急車を呼んで。。。
病院へ向かう救急車の中で言われたらしい。。。
「この人君に彼氏?」
「いいえ、友達です」
「良い友達じゃないね、一体君は何をしているの?」
真夜中、一人で荷物抱えて
停留場で待ってもバスはこない。
家に帰るタクシー代も持っていなく
幸いにも財布に入っていた立った一枚の小切手で帰ることができたらしい。。。
独ぼっちで荷物抱えて停留場の彼女を想像しぞっとした。
あの病院の前は大きな墓地でとても寂しく危ない地域だ。
しかもその後、仲間から友達を一人病院において帰ったことに対して非難されたらしい。
ふさぎ込んでいた彼女に
「そんな友達、本当の友情じゃないね。そのうちいい人たちと巡り会えるよ。」と言い聞かせた。
可愛い子には旅させろ。。。。と聞く。
でも
この様な話を聞く度、涙だった。
それでも声を押さえて
「小切手って大切だよねーいつも財布に一枚置いておきなさい」って語っていた私。。。
長女はあれから大学の無料英会話を5年間こなし
今では私より遥かこえた英語能力がある。
10年間ほど一緒に暮らしたルームメイトは
私にとってもとても貴重な人で
ありがたい気持ちで一杯だ。
近頃、長女のルームメイトはお父さんをなくした。。。
FBで語られるストーリにまた泣いた。
長年長女と一緒に暮らしたBちゃんは博士課程にロンドンへ行くらしい。。
彼女のお父さんの故郷だ。
ひとりぼっちになる長女はこれから一年あのアパートに暮らし続けることに。。。
これから一年、一体どの様になるか。。
長年学んでいたこと
たしかに神様って存在します。。。
そして長女の物語も
何かが指示していたと感じます。
母の日、プレゼントをくれた次女に対して長女は全く無視。。(苦笑)
あの日はダンナサンが気をきかせて長女に電話をかけて。。。
でもいいんです。母の日を思い出せないのは生きる事に一生懸命だから。。。
長女は今年29歳。
次女は20歳。。。
母親として何か誇らしいことが出来たかなー
と感じます。。。
彼女は近頃このブログに興味を覚えて
日本語を習いたいと。。。
日本語で語ったことを
通じることが出来る日があるのかなーと感じます。。。。