タテガミオオカミ | サバンナとバレエと

サバンナとバレエと

ブラジルからの便り

久しぶりに動物についての記事です。


ブラジルのオオカミ。


タテガミオオカミ(MANED WOLF)と呼ばれますが


むしろキツネに近いイヌ科の動物です。


足長で体も大きいのですが、気性は優しく、


餌の少ない所では野良犬のように人家の近くまで来る事がありますが、


人間が襲われる事はほとんどありません。


肉食ですが、果物も好みます。





主人の大学院で研究課題はこのオオカミの生態についてでした。


サンパウロ州で約30頭、罠で捕らえて生態を調べました。











サンパウロ州のあるオレンジ栽培の農場で起こった事件。


子供の誕生日パーティでバーべキュをしていたら、タテガミオオカミが一匹、匂いにつれられて来たそうです。


大人たちがふと気がつくと子供たちのなかにオオカミが一緒。


大変な騒ぎになったそうです。泣き叫ぶ母親たち、逃げ回る子供たち。


可哀想なオオカミはびっくり仰天、逃げることが出来るまで、相当時間が掛かったそうです。


幸い、撃ち殺されるまえに逃げていきました。





数日後、主人に連絡が入りました。


農場主がそのオオカミを捕らえてほかに移して欲しいとの事。


縄張り習性を持っているので移しても戻るか、ほかのオスがまた来ます。


危険は無いからそのままにして、もし家の近くに接近されるのがいやだったら柵を張るようにと説得しました。





独特な匂いを放ち、糞などの近くを通ると匂いでわかるのですが、


次女は小さかった頃、よく主人とサバンナを歩き回ったので、匂いを覚えていて、


未だに似た匂いを感じると


「あっ、オオカミの匂いがする。」と言います。





サバンナとバレエと



大きな体。大きな耳、優しい顔つき、赤い毛並み。非常に美しい動物です。


サバンナの動物ですが、アマゾンのサバンナにはいません。












サバンナとバレエと





残念ながら絶滅危惧種のレッドリストに入ってます。


動物園なんかで見掛けたら、どうぞよろしく。