懐かしい歌 | サバンナとバレエと

サバンナとバレエと

ブラジルからの便り

ミルトン ナシメント(MILTON NASCIMENTO)の曲 CIO DA TERRA  (作曲 Milton

Nascimento, Chico Buarque de Holanda)


麦を脱穀し

粒を一つずつ集める。

麦からパンの奇跡を盗む。

パンで満ち足りる。

サトウキビを切断し

ガラッパを絞る

蜜の甘さを偽造する

蜜で汚れる。

大地を愛撫し

大地の性欲を知る

大地の発情期

大地を孕ませる時期。





ガラッパとはサトウキビの搾り汁

私の高校時代、都会生活が嫌になった。何もかも嫌になる反抗期だったのだが、とにかく都会から逃げ出したかった。

もし田舎で生活できたら、自然の中で、シンプルな生活ができたら自分の問題がすべて解決しすべての苦しみから逃れるような気がした。


青春期の私はどうしようもないロマンチストだった。


獣医になろうと決心したのもあの頃。想像のなかには農場で動物に囲まれ働く自分がいた。

あのころ、この歌をいつも歌っていた。 

自分の夢から決して遠ざからないように。



サバンナとバレエと