進化的に生物の存在を考えるとたぶん現在地球に存在する全ての生物はたったひとつの個体から進化したと考えられる。という事は全ての生物は同じ先祖をもち、どの固体も38億年間進化の結果である。
すなわち進化生物学的な見方では現在において進化レベルの多少はない。人類が最も進化した種であるという見方は根本的に間違っている。
こう考えると進化的には生物の価値に違いはないことになる。どの生物も同じように存在する権利があるということにもなる。
(じゃゴキブリも人間と同じなの と聞かれることもあるが、これはあくまでも進化生物学の見方である。ねんのため)
しかしこの場合価値とは量的な観念(quantitative concept) であって質的(qualitative)のものではない。
たしかに各種の生物の価値の性質は異なる。だからこそ環境のなかで多様の役割をもっている。
ずいぶん長い前置きになってしまったが、今日は私たち人類の存在する奇跡について話したい。
宇宙に果たして生命が存在する惑星は地球の他にあるかどうか分からないが、もしあったとしてもその生命が知能を持つまで進化している見込みは少ない。
また地球の歴史の中(46億年間)で頭脳的知能をもつ生物は少なくその中で抽象的概念(ABSTRACTION)を持つことが出来る生物はおそらく人類だけだ。
こう考えると今、私達が存在し、その存在の特異な価値を理解できるということは非常に奇跡的なことだと思う。
人類の価値は自分の存在の特異性を理解できる知能からくると思う。だからこそ責任は重い。
私は自分自身の存在の奇跡を考えると感謝の気持ちで一杯になる。実に素晴らしいことではないか。
壮大な宇宙 壮大な歴史 その中に私はぽっつんといる。
みみっちいこと、くだらないこと、我が儘なこと
そんなことで時間を無駄にしないように。
一日々々大事に過ごしたい。
きょうの写真は罠にかかったカニクイキツネ (CRAB EATING FOX)。
ワールドカップどうですか?日本チームの勝利おめでとう。やっぱり日本が勝つと嬉しいです。昨日のブラジルの初ゲームは何となく物足りない感じでした。とくに一回目のゴールはまぐれ???
でもみんな喜んでいます。今度の試合のときは写真をとるつもりです。ブラジル人の無邪気にはしゃぐお祭り騒ぎは見物ですから。