テクニックと表現力の関係は難しい。
テクニックを上達すると表現力能力が伸びるのは明らかだが、そのプロセスは複雑だ。
技術が表現能力を上回ると反対に創造にじゃまになってくる。それはダンスだけではなく、どの芸術方面でもよく見かける。テクニックに惑わされてうわべだけの作品。
反対にそれほどの技術能力を必要としないシンプルだけと素晴らしい芸術価値の作品も見かける。
テクニックというものは自分の表現の必要性から求めていくのがメイン。そして表現の必要性は芸術的感覚や独創能力から来るものでそれを学ぶ努力がなければなんにもならない。
ひとつの作品を踊る時、音楽を聴き、理解し、振り付けを理解し、
それらに対する自分自身の感情の動きを把握し
自分自身のいろいろな人生経験と自分の技術レベルに基づいて
自分だけのものを創り出す。
そのプロセスの中でもしあるテクニックの必要性を感じたらそれを学ぶ。
それが全部出来たらはじめてアーチストと認められると思う。長い道のりだ。
今日はジャングルの写真です。