2024年8月、私たちは不妊治療を始めました。
簡単に子どもは授かれると思っていたけれど、現実はそうではありませんでした。

これは、40歳からの不妊治療を始めた私たち夫婦の記録です。

⭐️なぜ不妊治療を始めたのか

私たち夫婦はお互い40歳。いわゆる「高齢」でのスタートです。

結婚した当初は、「自然にそのうち子どもができるだろう」と思っていました。
でも、時間が経っても妊娠の兆しはなく、ふたりで話し合いを重ねた結果、専門的な検査を受けてみようということに。

現実を知ったからこそ、一緒にできることをやっていこうと決めました。

⭐️最初の病院選び・費用・通院頻度

病院選びは口コミを徹底的に調べ、実績があり、専門性の高いクリニックに通うことに決めました。治療を受けるなら、納得のいく場所で、信頼できる医師に出会いたかったからです。

通院は月に3回程度。生理周期や排卵のタイミングに合わせて通うため、予定を立てるのが本当に難しい。

費用に関しては、保険適用の範囲内で治療が始められたことに正直ほっとしました。とはいえ、それでも1回あたりの費用は万単位。

⭐️治療開始時の気持ち

治療を始める前、私は「子どもは自然にできるもの」と思い込んでいました。

でも実際には、排卵誘発・採卵・培養・移植と、細かく、緻密で、繊細なプロセスの連続。
「妊娠って、奇跡の積み重ねなんだ」と知るたびに、今まで気づかなかった命の重みを感じました。

治療が始まると、生活も大きく変わりました。
通院は予測がつかず、「明日休めるかどうか」も分からない毎日。
フルタイムで働くのが難しくなり、私は仕事を辞める決断をしました。

キャリアを手放す不安はありました。でも、「今しかできないことがある」と、自分の人生の優先順位を変える覚悟ができた瞬間でもありました。

⭐️最後に

こうして私たちの不妊治療は、2024年8月に始まりました。

すぐに結果が出るものではないし、出口も見えない。
でも、ひとつひとつ、知って、選んで、決めて、歩いていく。

次回は、初めての採卵と顕微授精について書く予定です。