人はそれぞれ「正義」があって 争い合うのは仕方ないのかも知れない                   だけど僕の嫌いな「彼」も  彼なりの理由があると思うんだ
                               SEKAI NO OWARI dragonnight
 




人生初の強烈な行政処分を受けて一年。
 
改めて多くの人の支えがあって今の自分が在ることに感謝する一方、決して忘れてはならない危うい経験(広く知って頂く必要性がある)をしたことに想いを致す朝です。
 
ご存じの通り、一昨年、検挙された時の出来事ですが、警察署で供述調書を作成する段階で、形式上は「被疑者本人に確認の上作成する」となっているが、ほぼ強制的に「飲酒運転をしました」と供述させられそうになった時は、「は?」って感じで抵抗しましたね。
 
まっ私の場合、完全に不注意による所謂二日酔い運転だった事案ですが、当然、道交法上『第65条第1項』は「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」となっていますので、呼気検査で0.15を超えていた時点で、私の言い分はともかく当時の立場上、「辞職やむなし」の判断は、振り返ってみても至極当然です。
 
常に携行していた手帳の1ページ目には、「noblesse oblige」と記して、一応それなりに「多くの義務を負う」ことを気掛けていたつもりなので、そこには何の迷いもなかった(支援者に対する申し訳なさは当然ありながら)。
 
でも、警察署の若い正義感バリバリの警官は、「貴方は残留アルコールの認識が無かったというが嘘を言っている、今まで私が取り調べしてきた被疑者は、100人中100人、酒気帯びの認識を認めてきた!」と息巻いて、常人ならば「はい、そうでした」と認めてしまいそうな自白の強要を迫ってきたんですよね。
 
6時間に及ぶ取り調べの中で、あの件で3時間以上はやり取りしましたね。
当然私は無いものは無いで主張して、結局最終的に「今考えると残留アルコールの認識があったのかもしれない」という玉虫色の文言で調書にサインしたように記憶しています。
 
ちなみにその警官には、「じゃあこれで101人中100人になったから、今度からはそんな物言いはするな!」とアドバイスしておきましたけど。
 
これは当然、検察における取り調べでも同様で検察庁地域支部に2回呼び出された中で、結局、「認識の有無」の部分から話は進まず、担当検事にも「このままですと正式な裁判をうけることになりますよ」と、半ば脅しともとれる捨てセリフを吐かれ、流石に動揺したものです。
 
正式裁判発言を受けて、「コレ、結構やばい感じじゃん」と思った私は、数人の弁護士に相談しましたが、「にれたさん、お気持ちは理解しますが、検察の言い分に合わせた方が、略式処分で早く処理できますよ」と、今考えると腹立たしい対応に心打ちひしがれたものでした。
 
その時支えになったのは、親父の「違うものを安易に認めるような、そんないい加減な気持ちで仕事してたのか!」という叱責と、「にれちゃん、刑事罰の有り無しでは今後の人生において意味合いが全く違ってくるよ」とのアドバイスでした。
 
結果、警官や検事に「嘘つき呼ばわり」までされ弁護士からは見放された被疑者楡田美浩は、知らない間に【不起訴処分】となっておりまして、刑事罰的には「無罪」となったわけです(こんなことなら、画像の行政罰についても不服申し立てすべきだった)。
 
てか検察庁も、そんくらいの知らせはよこせと激怒したのは言うまでもありません。
 
このように、事案が「酒気帯び運転容疑」だったので、世間的には「アイツ馬鹿だなぁ~」程度の扱いでしょうが、このような警察・検察の危うい対応に泣きを見て冤罪に持ち込まれているその他の事案もあるのではないかと考えると、国家権力は相当厳しい眼差しで国民が監視しておかないと、とてもヤバい状況になるな~と痛感した次第です。
 
だから以前は、「にれたさんは共産党を目の敵にしてますよね~」と言われ続けた私も、今では「共産党さん、頑張って国家権力と闘って下さい!」と思えるほどに成長しました。
人生、何事も経験なんですね。
 
ということで本稿を通して、「正義を語る奴ほど信じてはいけない」と言うことを知っておいて頂ければ幸いです。
 
私も気を付けます。
 
追伸
あんときの何とかちゅう担当警官のわろ、いまどきおっとかね?
「わら、二度とあげな取り調べすんなよ!」っち、がっつい語っ聞かせないかん!