言葉ひとつ言うのに どうしてか遠回りして
挙げ句の果てには寄り道までしちゃう
ただ一言 抱きしめてほしい って口にできれば
心が救われるのに
何回目かの誕生日 居酒屋を予約してくれた
プレゼントはなかったけど それだけで嬉しかった
次の日 あなたは会社の飲み会で 夕方から私のアパートを出た
「また帰ってきます」
いつ帰ってくるのかわからないまま
「今から帰るね」って返事を待ってた
その間はいつものように 1人の時間を過ごした
「24時に迎えお願いします」
私の中でいろんな感情が動いて 言葉にはできなかった
数時間後のあなたはニコニコしてて とても楽しそうだった
その笑顔に 私はどんな顔してたんだろう
変な酔い方もしてないし 正気だったし何より無事でよかった
って言い聞かせて またアパートに戻った
寝る時はいつも同じベッドだけど その日は別々で気絶した
翌朝 目が覚めると玄関の音がした
起こさないように出たのは分かってるけど
朝日が余計に寂しさを増した
急いで玄関に向かうと 鍵をかけようとしてた
昨日の夜まで一緒にいた人が 目を覚ました時に居ない
虚しさを知らないんだろうなって
それを感じた時に 気持ちいいと感じた光が一瞬で冷たく流れた
急ぐ足取りは仕方ないと分かってはいたけど これが2人の距離を表していた
連絡は取っていたけど 言葉では言い表せられない温度差が少し悲しくも思えた
突然の電話で いつもと変わらない話をした
「日曜日、休日出勤になった」
特に予定も立てていなくて 何なら考えないようにって意味で
自分の買い物を楽しもうと思っていたから 寂しさはなかった
何気ない話から「泊まって次の日出勤して、実家に帰るのはちょっと虚しい」
そう言われて あの日のことを思い出した
もしかしたら あの時似たような気持ちだったのかな
そう考えたら気持ちが楽になった
あの時感じた 距離感は何者でもなく
ただ自分が素直に寂しかったものだった
それを相手も感じてたって気付くのが遅かった
2人に距離なんて はなからなくて勝手にそう解釈してしまった
自分が作り出した 虚しさだった