1972年か1973年。

当時大阪の吹田に住んでたんだ。

大阪万博のあった地域に近い千里山という場所

なんだか外国みたいな駅前とあの年代のあの空気。あれは私が小学2年だったかな。

季節は寒くなかったから春か夏だったのかな。

雲ひとつない真っ青な空。

あれは駅前にあるマーケットか市場まで

母親の買い物について行った時だったか

それとも弟と二人きりの時だったのか

近所の一緒によく遊んでいた男の子達もいたんだったか。

家のアパートから通っていた小学校の校門もあった駅まで続く通り。

空が青くて何気なく空を見たんだ。

そしたら輝く太陽と共にあれ?というものが

目に映った。それは赤い大きな鳥で

翼をひろげた長さは2メートルか3メートルは

あったんじゃないだろうか。

かなりの上空を時々羽を羽ばたかせては

自由に飛んでいた。まず見た直感ではその鳥からは自由を手に入れた感じがした。赤っぽいとかでなく本当に真っ赤な鳥が青い空を飛んでる

印象的な光景だった。

帰ってきて母親が出してくれた夕食を

TVのニュースを見ながら食べていたら

そのニュースから自分的には本当にニュースな

事が放送された。

大阪で開催された世界の鳥展的なやつか

はたまた動物園からだったのか、50年も前の事でさだかではないのだがとても珍しい赤い鳥が逃げたというニュースだった。

南米の鳥だったように記憶してる。

逃げた鳥の写真もTVでは映していた。

羽を休めていても体長は1メートル以上あった。

係員の一瞬の隙をついて逃げ出したらしい。

間違いない。私がその日見た上空を飛ぶ赤い鳥は

この鳥だ!これだ!

と当時7歳だったがそう思った。

あのニュースは1局だけが放送していたのか

他局も放送していたのかわからない。

ただ逃げた鳥を目撃した自分がそのニュースを

見れたこともなんだか驚いた。