少し前のことであるが、県外の代理人を相手方に離婚裁判を担当したことがあった。
相手方代理人は、県外なので、電話会議での参加であった。
電話会議は、裁判所が相手方代理人事務所に電話をし、電話会議システムを
活用することにより、裁判所、当方、相手方代理人の三者で意思疎通をするものである。
当然、裁判所が相手方代理人事務所に電話すると、当然事務員さんが電話にでる。
「〇〇(弁護士の名前)ですね、お待ちください」
といって、電話保留音がスピーカー越しに弁論準備室に響く。
その保留音がエルガーの「愛の挨拶」であった。
当時、期日で「愛の挨拶」の保留音が弁論準備室に流れるたびに
「これから、離婚の話をするっていうのに、愛の挨拶とはシュールだな」
と心の中でツッコんでいたのであるが、ある日、私が出先から事務所に電話すると
うちの事務所の保留音も「愛の挨拶」であることに気づいた。
電話会議の際に、相手方代理人にツッこまれていたのかな。
弁護士事務所にふさわしい電話保留音って何なんでしょうね。