チュクリ【DISK2】17曲目 SHINY SHINY | ニルギリス オフィシャルブログ Powered by Ameba

チュクリ【DISK2】17曲目 SHINY SHINY

SHINY SHINY
アッチュです。
メンバーがチュクリをご紹介するのはこれが最後になります。
少し寂しいですが、がんばってラストトラックを書きたいと思います。


これは約3年前。
エウレカでもお世話になっていた片岡人生さんが描いているデッドマン・ワンダーランドのEDテーマとなっております。
どうしてこの曲が、生まれたのかというと、デッドマンワンダーランドのスタッフチームの中にニルギリスをとても好きでいてくれた方がいらっしゃいまして、その噂を聞きつけ、
よしゃ!作ってみますか!という感じで制作に入りました。
でも、まだこの時はニルギリスの楽曲が決定していた訳ではありません。
だから、気に入って頂ければその可能性がある、といった状況でした。
でちなみに最初に作ったのは、SHINY SHINYではなかったんです。
1番最初に制作したのは、挿入歌でもあるカップリングの方、
チョコレートがまず出来上がりまして、
先方の方に聞いてもらい、そのお返事を待っている間に、
このお話を繋いで頂いていたVMAのスタッフの方から、
もう一曲更に作っておくと、採用に近づく&こちらのガッツが伝わるかもしれないね!
と言われ、
私はやる気、元気、岩田!でもう一曲作ったのが、SHINY SHINY!
そして更にチョコレートの方も気に入って頂けて、挿入歌になり、カップリングに。

がんばるもんですね、人生とは。w

でもこの制作間、実はニルギリスに事件が起こりました。

そうです。うちのメンバーのゆきちゃんが、この時事故をしたのです。

自転車と自転車事故でしたので、
幸いにも最悪な状況には至らなかったのですが、転倒した際頭を打っていたのもあり、
事故後、最初の脳検査結果をゆきちゃんのご両親から待つ間、
正直生きた心地しなかったです。
もう私にとってメンバーは家族ですので、もしゆきちゃんに何かあったら…と
本当あの時は心配しました。
今では元気にご飯大盛りを食べている稲寺さん。本当無事で良かったよ。

そしてまだこのSHINY SHINY物語は終わりません。
この曲がちょうど書き終えてた頃、
3.11 東日本大震災が起きました。

レコーディングはまだでしたので、
数日後のレコーディングも本当に出来るかどうかも分かりませんでした。
私はその当時、都内の割と古いマンションの高層階に住んでまして、
周りの人に比べ、我が家の被害が多く、
玄関のドアが閉まらなくなるというくらいひどかったんので、すぐに近くの公園に避難しました。
そこで見た光景は、老人ホームのおばあちゃんやおじいちゃん達が既に避難していて、
何度も襲う余震の度、公園の大きな木に縋り捕まって怯えていたのを今でも忘れないです。
私はまだSHINY SHINYのレコーディングがこの後あるのが1番気になっていた為か、
避難する時、曲データーと歌詞が入っているパソコンを抱えて避難しました。

その後、無事レコーディングが出来る事になるのですが、
アニメの方も内容が少し変わる事に。
というのは、少し震災に近い内容から始まるアニメだったのです。
だから皮肉にも、震災前に自分が書いた歌詞を見てみると、
この震災そのもの。というか、

理不尽な事や、最悪な出来事がふりかかったとしても、
見渡せば世界は意外にも素晴らしく、美しくて。
それを諦める事なく側にいる大事な人と生きていこうという…
後で自分の歌詞を見て、ゾッとしました。

そして、震災からちょっとして、Twitterでこんな投稿を見ました。
震災地の方が、家族でガソリンスタンドで3時間待ちしてる車内。
ニルギリスのSHINY SHINYを笑顔で子供が歌っています。
今は辛いですが、家族で乗り越えて行こうと元気を出しています!という書き込みでした。
それを見て、私はSHINY SHINYというこの曲作って本当に良かったなと思いました。
今では、Clubイベントでよくかけて頂き、皆に踊って頂いてますが、
皆が踊れるくらい幸せでいられるのってとても大事だと思います。
辛い時程、ダンスです。
ニルギリスはたくさんのダンスミュージックを作ってきましたが、
私はそういう意味でもダンスミュージックというのは、とても私たちに必要で、
素晴らしい音楽だと思っています。

今日でニルギリスの楽曲を説明するのも最後となってしまいますが、
今まで作ってきたニルギリスの楽曲が、
皆の少しでも日々の嬉しみや救いの一瞬となれていたなら、幸いです。
そして誰かの体の一部としてニルギリスの音が記憶に残せれたならとても私は嬉しいです。
これからもどうぞ『チュクリ』を末長く聴いてやって下さい。
今まで本当にありがとう。