溺れてく沈んでく
此処は水の無い水槽の様で酷く息苦しい

果てに見えるのが何か教えて


繰り返される嘘の中
本当が何なのかさえ確かめる事も無く
ただただ貼り付けた笑顔に
何の意味も持たないと
理解さえ見間違う
それ程に此処は生きづらい
願うならば誰もこんな僕を
視ないでくれないか

僅かな温もり
繋いだ掌
全てまだこんなにも鮮明に思い出せるのに
何故此程に悲しいの
痛いの
苦しいの…?



歪に描かれた笑みを見て
何もかも解らなくなってしまっても
ただただ焦がれて止まない
伝う滴は偽りだと
理解する術はない
もがけばもがく程に沈む
願うならば誰かこんな僕に
気付いてくれないか

響き渡るのは
囁く声
全てまだこんなにも鮮明に思い返すのに
何故此程に失うの
見えないの
解らない…


もう全て終わらせてしまおう
夢さえ零れ落ちるなら

重ねて紡いだ記憶を
そっと抱いて


深く眠りたい