カッシアの物語(ネタバレあり)感想 | GackeyのRacing Road ~目指せ世界王者!~

カッシアの物語(ネタバレあり)感想

うーん、究極の管理社会は怖いな。

結婚相手や死ぬ日、食事内容や仕事、
その全てを政府によって決められ、その通りに生きる社会。

恐ろしいのはほとんどの人間が
それを異常だと気付けないこと。

生まれたときからそこにある「常識」は
全く違う常識を持つ人間には理解できないが、
どんなに異常でもその人にとっては常識になる。

と、思ったけど、意外とその
「異常なことを常識と思っている異常さ」の描写が薄かった。
割と普通におかしいと思ってる人がそこらへんにいる。
政府の管理が大したことなく見えるから、
もっと徹底的な描写した方がいい気もしたが。




作中では政府にとって不都合な事実は記憶消去をするし、
決められた日に死ぬ、というのも毒物によってだった。

主人公のカッシアは、
政府の実験により、決められた婚約者と、
そうではない結婚する資格も持たない少年と、
二人の結婚相手を意識してしまい、
それに翻弄されながら、自分で未来を決めようと奮闘する。





って3部作かよ!
第2部が秋って遥か先じゃねーか!

1巻とか書いておいて欲しかった。
完結してない物語を途中まで読むのはモヤモヤする。




まあ劇的な盛り上がりもなく、
話自体は淡々と静かに進行していくんだけど、先が気になる話。
第1部では序章でしょう。
この後どう展開するのか、楽しみに待つことにしましょう。




でもやっぱザ・ホストが一番だなー。
あれ原文読みたいんだけど、日本で手に入れるにはどうすればいいの?