ジェイソン・ステイサム主演「カオス」 | GackeyのRacing Road ~目指せ世界王者!~

ジェイソン・ステイサム主演「カオス」

2006年公開。
最近ジェイソン・ステイサムの出演作品を見かけたらついつい見てしまう。

俺としては珍しい。
あの俳優が出てるからって選び方はしないタイプなんだけど。
まあパッケージ見て興味わかなければ観ないしね。

BRITZも観たいけど、GEOに並ぶまで待とう。



展開が2転3転しておもしろかった。
ラストはちと釈然としなかったけど。

以下ネタバレあり






冒頭でジェイソン・ステイサム演じるコナーズ刑事が
謹慎処分をくらう原因となった事件。

黒人の犯罪者が逃亡中に女性を人質にとり、
犯人もろとも人質女性を射殺してしまう。
コナーズ刑事の相棒は懲戒免職。

そのとき射殺された犯人の兄の存在がほのめかされる。



変わってメインの事件となる銀行強盗。
追い詰められた犯人グループのリーダーは交渉役にコナーズを指名。
リーダーは黒人。まあ射殺された犯人の復讐なんだな、と。

新人刑事の監視役と行動をともにするという条件でコナーズは復帰する。




この新人というのがお荷物キャラなのかと思わせて、
犯人との電話の記録や監視カメラの映像から違和感を見つけ
どんどん新たな手がかりを見つけていくのが、
小気味よい推理物みたいで爽快なおもしろさがあった。

警察内部のスパイや犯人の一味を捕らえたり
犯人グループに先に始末されたり、息の詰まる攻防。

このとき、スパイの件で新人刑事デッカーの一言。
「スパイだったら交渉役に指名されるはず」
コナーズが現場を仕切ると聞いて、スパイ警官は不満そうだった。
なぜ自分じゃないのか。
彼は真の計画を死なないまま利用されて殺されたのだった。

しかしここで思ってしまう。
もしかしてこれ指名されたコナーズが黒幕ってオチじゃねーだろーな。

復讐のために指名されたって思わせて実は・・・って。




俺は伏線とかの裏を先読みとかしてしまうと当たろうが外れようが
おもしろさが半減すると思っているので、何も考えず
素直に監督や脚本の思惑に乗って素直な展開だけ考えて、
裏があったときには素直に驚いて観る方が楽しめると思っているので
あまり展開を深く予想したりはしないんだけど、
時にはふと読めてしまうこともある。

で、まあこの予想が最終的には当たってしまうわけだけど、
1回そう予想させておいて、それを忘れるくらい展開が転がったので
個人的にはそれがおもしろかった。

とりあえず突入した犯人アジトで爆弾が仕掛けられており、
コナーズが死亡する。といっても最期のシーンの描写はない。
どう考えても死んでないのは間違いないと思えた。




しかしこの後、デッカー君無双が始まる。
次々と事件の核心に迫っていく。
あれ、この映画って実は新人刑事が主人公だったのか。
割とマジでそう思った(笑)
コナーズは新人にアウトローな心意気を伝える役で、
ホントに死んだんじゃないかって。

で、デッカー君が行き当たる犯人、それは
コナーズの元相棒、免職されたヨークだった。

それまでヨークは映像に1度も出てこない。名前だけ。
対して敵リーダーはちょくちょく画面に登場するし、黒人だし、
てっきり射殺された奴の兄だと思ってたら、
人質事件のシーンになってコナーズの隣にいるのはリーダーという。

これはちょっとおもしろいと思った。
そしてヨークとデッカーの決戦へ。
この辺ではコナーズが最後助けに来るとか思っちゃうよね。

そんなこともなくヨーク死亡。
その後ちょっとしたことからコナーズ黒幕説を唐突に思いつくデッカー。




コナーズは高飛びの準備をしている。
空港についたデッカーの携帯が鳴る。

空港を走りまわるデッカー。
まあジェイソン・ステイサムが悪役なのは悲しいが
クライマックスに手に汗握っていると・・・

そのままチャーターしたプライベートセスナで飛び立つコナーズ。
え?終わり?

史上最大の銀行強盗だったらしいのに見事に成功させちゃったよ。笑




ラストがあっさりしすぎな上、ダーティヒーロー物を見てたわけじゃないのに
犯罪が成功してしまってるので、そこがちょっとすっきりしなかった。
コナーズは普通に人を殺して大金を奪った単なる犯罪者だからね。




でもまーそこそこ魅せる脚本だった思います。
ジェイソン・ステイサムさんかっけーっす!