アンノウン | GackeyのRacing Road ~目指せ世界王者!~

アンノウン


観た。
結構面白かった!
アジャストメントはビミョーだったけど、これはなかなか。

ドイツに学会のため訪れた植物学者のマーティン、
ところが妻と離れたところで事故にあい、昏睡状態から目覚めると、
妻が自分のことを忘れ、隣にはマーティンと名乗る見知らぬ人物が、
自分に成り代わっていた…。

しばらくはわけがわからない。
一体どういう状況なのか、観ているこっちもさっぱりだ。
妻の記憶がなにか不思議な力で改ざんされたファンタジーパターンなのか、
同様のことを科学で行ったSFのパターンのか、
はたまた脅されて記憶がかわったフリをしている、陰謀パターンか…。

さらには、周囲のあらゆる状況が、見知らぬ男をマーティンと断定する。
自分が何者なのかわからない恐怖。
さらには何者かに襲われ…

以下ネタバレ




















結論から言うと全く読めなかった(笑)
なんとマーティン自身が敵の仲間で、
彼らは暗殺集団だったという。

主人公は標的に近づくため、暗殺者の相棒である女と偽りの身分で学会に潜入した暗殺者だったのだ。
これはすごいな。
俺にはそれまでのシーンから先を読むのは無理だ。
見事なのが、事実が明らかになる直前のシーンで、妻に
「いかにも妻は脅されて、違う人間を夫として振る舞うことを教養されている」
かのようなシーンを入れていたこと。

ラストは暗殺技術を思い出した主人公が敵を倒す辺りもなかなかいいんじゃないかと思う。
そしてその後、何者でもない主人公は、事件の中で行動を共にしていた女性といずこかへ去っていくのだった。
このヒロインが、最初は全くヒロインじゃないんだけど、徐々に主人公に惹かれていくっぽい描写があって、
あー最後この女の人とはどうなるんだろう、とか思わせてて、その辺もいい。

惜しむらくは、暗殺仲間だった妻を殺すには、記憶が戻り切ってない主人公(本気で愛してる)には簡単なことではないはずで、そこの描写を楽しみに観ていたのが、
妻は主人公と接触することもなく、自分達で仕掛けた爆弾で勝手に死んでしまう辺りかな。
暗殺集団は凄腕の設定で、そのエース格だった主人公の相棒である女が
そんな初歩的なミスで死ぬってどーなのよ。

妻が脅されてるかのように振る舞うシーンでは、実際には主人公の正体も記憶障害である状態も知っているはずの女が
主人公のことを愛していると言うシーンまである。

そういう伏線があるのだから、主人公が自分の記憶の中の愛と、
実際には婚姻どころか恋愛関係にすらなかった事実の間で揺れ動くシーン、
その葛藤を越えて妻にどう相対するか、
というのは非常に味のあるシーンになったんじゃないかと思うんだけどな。

しかしツーリストに続いて面白い映画だった!
ツーリストはいくつかのレビューを読んだせいで
その感想からオチが読めちゃってたからなー。
1番重要な謎がわかってたのは残念だった。
レビューなんて読むもんじゃないね、ホント。

ネタバレがなくても、謎がわかっている人の感想には真実がにじみ出ていて、
結構わかってしまうものだ。

普段はレビューなんか読まないんだけどね。
他人の評価なんて当てにならないよ。
実際に自分で体験してみなくてはね。




なんでツーリストに限ってレビューを読んでいたかというと、
あの映画の公開時に、珍しく真面目かつ本気で狙ってた女の子と初デートの約束取り付けて、
観にいく予定だったからさ!
初デートで映画がつまらなかったら最悪だからな。

しかし地震で延期になって、
その後地震の影響で届かなかった一通のメールのせいで、結局デートもいけないままフラれてしまったよ。
大震災の被害は、こんなところにもあるんだぜ…。

まーいいけどさ、
やっぱりレースだけに集中して女なんて興味ない俺の方が俺らしいしさ。
どうせ来年にはオーストラリア行こうと思ってるしさ。



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