見た瞬間、胸の鼓動が聞こえて。
見ているうちに、心臓のリズムが速くなって。
私のものにしたい、
手に入れたい、
すぐにでも!!
私の中の私が駄々をこねたもんでね。
作者は、杉谷知子さん。
切り絵作家であり、ライターもされています。
杉谷さんのブログを読むと分かるのですが、
どうりで、作品に添えられている文章が情緒深いはず(インコの松子も可愛い)!
杉谷さんのことは、以前から存じ上げており、
何かの集まりですれ違っていたりしたのですが、言葉を交わすこともなかったのです。
そう、この切り絵が縁を繋いでくれました。
「あの…お嫁に欲しいのですが、支度金はおいくらぐらいでしょうか?」
恐る恐るメールをしたところ、
予算内だったのでホッとしました(笑)。
お嫁入りは、直接手渡しで。
登戸にあるフレンチレストラン、
杉谷さんは、たおやかでいて、風格ありました。
話しているうちに、私が20代の頃、ライター時代に同じ雑誌で執筆していたことが発覚!
「たぶん、編集部で会ってるよ!」
縁て面白いです!
さて、切り絵のタイトルは「春」。
春って本当に苦手。
寒かったり、暑かったり、
別れがあったり、出会いがあったり。
環境が変わったりすると、気持ちに身体が追いつかないのです。
今年も、2月~4月にかけてバイオリズムが下がる一方だった私、案の定、体調崩して寝込んでいた時に目に留まったのが、
動物や植物や、生命のドレスをまとった少女の佇まい。
少女が見上げる向こうに見えるのは、
何だろうか?
いや、見上げているのではなくて、下界に降りてきた柔らかな陽の光を浴びているようにも。
どちらにせよ、「希望」と言う単語が思い浮かんだのです。
カラフルなお花のドレスに潜んでいたのは、森の可愛い生き物たち。
うさぎやモグラやカエルや…春を待っていた可愛い君たちが見え隠れ。
不安や恐れもあるけど、命が芽吹く季節だから、
顔を上げていこう…そんな、明るい気持ちになりました。
春めいた…と思ったら、あっと言う間に通りすぎてしまう季節が春。
私の人生であと何回訪れるのか、
たぶん、50回も来ない春。
生温い風と、冷たい風と、
くるくる表情が変わる春。
だから、味わおう。
別れも出会いも、きちんと味わっていこう。
この切り絵と共に、毎年、春を迎えていこう。
そんな気分にさせてくれた一枚、
これも縁ですね!
それでは、明日もにんみつワールドで待ってんで!