一時期、facebookのメッセンジャーで、
「ベストセラー作家の◯◯◯先生のセミナーがあります!」
「色んな分野で影響力のある△△△会長の講演会に参加しませんか?」
「◯◯◯さんだったら、貴方に有益な人を紹介してくれますよ!」
…なんたらかんたら。
めちゃくちゃ成功者で、
すっごい偉い人物で、
ものすごい億万長者で、
つまりは、
その方とお近付きになることが貴方の成功へ道である、と言わんばかりの、
とーーーーってもありがたい(迷惑)お誘いを、あちらこちらからもらいました。
紹介してくださった方も、
「え?知らないの?◯◯◯さんをどーして知らないの?」
…って、知りませぬ。
「こんな凄い人と知り合いである俺はもっと凄い!」
…って、知るか、ボケッ!
何度スルーしても、プロフ付きで同じようなメール文がエンドレス。
「こんな偉大で超有名人を知らないお前は馬鹿か?」
そんな風な上から目線、
…ったく、私にしてみれば、誰よ、誰?
よくよく聞いてみたら、有名人は有名人でも、
facebookの世界でだけの有名人。
はっきし言って、
facebookなんて虚構かハッタリ。
そこで有名人と言われても、
あーーそうですか、そーなんですか。
確かに、私を含め一般人は有名人に弱い。
だからって、人と付き合う時に、
相手が有名だとか無名だとか、
偉いとか偉くないとか、
どーーーでもええ、
そもそも有名無名の基準が分からんし。
それでも、過去に一回、30代の女性で自称「スマイルコーチ」の方から、
「お話したいことがあります」
と、メールをもらい、軽い気持ちで待ち合わせたことがありました。
渋谷のコーヒーショップに行ったのですが、その日は、大雨で足元ぐしょ濡れ。
席に付いてしばらくしたら、目の覚めるような真っ青なスーツ姿の女性が前の前に来て開口1番、
「写真とずいぶん違いますね」
「(ああ、悪かったな!暴風雨の中走ってきて、化粧も全部落ちたんや!)」
「一回お話してみたかったんですよ!」
「(そ、それだけ?)??」
「ところで、にんみつさん、facebookで◯◯さんと繋がっていますよね?会ったことがありますか?」
「?????」
「◯◯さんですよ、彼、投資家で、大金持ちで、今は世界中旅行してて、各国からfacebookに投稿してるでしょ?アイドルグループの△△さんともよくツーショットで写ってるし」
「………」
「会ったことない?そーなんだー!私はよく彼のセミナーの司会やってるんです!何度も会ったことあるし、仲いいんです」
その後も、永遠続くfacebook有名人と知り合いだよ自慢。
…もう、時間返して!
うっかり行ってしまった私も私だけど(笑)。
アメリカでは、有名人の名を借りて自分を大きく見せようとする人のことを、
Name dropper(ネームドロッパー)と言うのだそーだ。
しかし、この場合、名前を盗む人以上に、
有名人と呼ばれる人物がキナ臭い。
人生は目立ってナンボ!だが、
似非有名人の傘に隠れ、
怪しい金儲けをしようとする輩には、
気をつけた方がよいと思う、
自戒の念も含めて。
と言うことで、明日もにんみつワールドに遊びに来てや~!