お母さん、貴方が我が子を褒めないで誰が褒める? | 狛江発!笑う社長夫人のニッポンセキララブログ

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「週刊大衆」で人妻評論家として15年に渡りエッセイを連載後、日本では珍しい特殊撮影の会社「株式会社ロケット」を狛江市にて夫婦で起業、取締役に就任、今年6月で12年目を迎える。会社でのこと、家庭でのことを、関西人ならではのオモローな切口で書いて行きます!

ぼちぼちやっていますか?

忍作家のにんみつです!

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こちらは、昨年行なった会社のクリスマスパーティの様子。

うちの会社は、日本でも珍しい特殊撮影、英語で言うとgrip(グリップ)というパートを担う業務を行っています。

特殊撮影と言いましても、特撮とかCGではありません。
特殊な機材を使って、特殊な撮影をする技術職。

特に、音楽モノが得意で、有名アーチストのライブやプロモーションビデオを撮影しています。
トラックに機材を積んで、西へ東へ!

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平均年齢27歳、今年で12年目、
社員は20名、その他、外注の方やアルバイトさんがいます。

撮影の仕事はハード、例えば、東京ドームでのライブだと前日機材をトラックに積み込み、当日、朝7時に会社集合出発、着いて機材組み立て、リハーサル一回、本番、アンコール、そして撤収、トラックに積み込んで会社に戻ると日付が変わっているわけです。

それが毎日毎日続きます。

グリップのパートは、海外ではメジャーでアカデミー賞の技術部門でも受賞した技術者がいるくらいですが、日本ではまだまだマイナーな職種、大学でも専門学校でも技術を習得できる学科がありません。

なので、現場で習い覚える…叩き上げのパートなんですね。

体力的にも技術的にも、ハードで手探りの日々、半年未満でいなくなる子も少なくないのですが、半年続けば意外と1年、1年続けば、2年と続きます。

そして、ぶつかる3年目の壁。

やっと、アシスタントとして一通りのことが、出来るようになったところで、ふと、考えてしまうのです。

「自分はこのままで大丈夫だろうか?」

去年の7月、入社3年目の女性スタッフが辞めたいと辞表を持ってきました。

理由を聞くと、

「いくら頑張っても、ミスをしてしまう。自信がない」

…びっくりしました、だって、彼女は、クライアントからの評判も良く、技術的な向上が見られ、社長からも高評価だったから。
 
何度説得しても、自分はダメだ、みんなの足を引っ張っている、と。

あまりに強情に
「自分はダメ人間」
を繰り返すので、頭にきて、

「誰がそんなこと言った?

私か?
社長か?
え?
誰が言った?

貴方が駄目だと誰が烙印を押した?」

一体誰が?
 
その後、紆余曲折あり、なんとか踏み止まってくれ、彼女の年末のボーナスは去年の倍の査定。

ボーナスを支給後の翌日、彼女の母親からお歳暮が届きました。

私は、お礼の言葉と共に、いかに一年間彼女が頑張ったかを文章にしてメールを送りました。

すると、返って来た言葉…

お言葉、嬉しく頂戴しましたが、親としてお恥ずかしい限り、うちの娘はまだまだです。
皆さんの足を引っ張ることばかりで、御迷惑かけていると思います。

そーか。

お母さん、

貴方なんですね。

彼女が、

自信がない、

いくら頑張っても、

私や社長や同僚やクライアントに、

どんなに褒められても、

給料上がっても、

ボーナス査定UPしても、

自分をダメ人間だ、

と言うのは、

お母さん、貴方が褒めてくれないから、

なんですね!  

私は少しキレて、
「お母さん、是非娘さんを褒めてあげて下さい!お母さんが褒めないで誰が褒めるんですか!」

彼女の母親は、大学の教授でキャリアがあって優秀な人だと聞いていました、自分に厳しい人だと。   

彼女が子供の頃から、手放しで褒めることをしなかったんだろうなだから、この女性スタッフは、頑張っても頑張っても、全然足らなくて、さらに頑張って、それで、少しミスしただけで、

自分を「ダメ人間」と、言うのだな。

私は声を大にして言いたい。

お母さん、貴方が我が子を褒めないで誰が褒めるんですか?

子供は、お母さんに(いない場合はお父さん)褒められてたい、何歳になっても。

お母さん(お父さん)に認められなきゃ、誰がなんと言おうと、自分を認めることが出来ない。

いいじゃないか、

通信簿の数学が2だろうが、
運動会の徒競走でビリだろうが、
仕事をしょっちゅう変えようが、
ゲームばっかりしてようが、
おかずにマヨネーズかけすぎてデブろうが、
ベッドの下からエロ本がたくさん出てきようが、

い~じゃないの!

生きているだけで、

存在するだけで、

すげえー、

素晴らしい!

12年会社やってて思うのです、
今の若者の、

なんと打たれ弱いか!

それもこれも、元々の自分自身への自信のなさから来ています。  

だから、お母さん、お父さん、我が子を褒めてください!

親に褒められて育った子は、自分の根っこがしっかりしているんです。

だから、

日本の、撮影業界発展のため、復興のため、

世のお母さんっっ!

愛する我が子を褒めて褒めて褒めちぎってくれ!