マレーシア政府によるマレー系優遇策を支える選挙制度の改革を求め、非政府組織(NGO)などが28日、首都クアラルンプールで約2万人を動員する大規模な抗議デモを実施した。AP通信によると、警官隊が参加者に対し催涙弾などを発射する衝突が起きた。
デモを呼び掛けたのはNGOの連合体「ブルシ(マレー語で清潔)3・0」。野党勢力とも連携し、早ければ夏までに行われる総選挙を視野にナジブ政権に見直しを迫る意向だ。同国ではマレー系民族優遇策の下、与党連合が全議席のほぼ3分の2を占める状態が継続。非マレー系を中心に改革を求める声が強まっていた。