【 つぶやき「人生に役立つ5分間 前編」】 | 【 読めばわかる! 】飲食店の顧客満足度が上がる「心の経営」ブログ

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ブログを読んで、この人何言ってるの?
と思うかもしれませんけれども、
それはそれで構いません。
机上論でなく、
全て結果が出たものをお伝えしていますので、
信じるか信じないかはお任せします。
その結果とは、
顧客満足度で三度の日本一になってしまった事です。

この記事は後で削除します。

 

 

 

 

あなたを愛している人は、
あなたを毎日見ている人ではなく
あなたを毎日求めている人です。

 




「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之


 

「とある夫婦の物語」

 

 



仕事から帰宅すると、

 

妻は食事の支度をととのえていた。
僕は彼女の手をにぎり「話があるんだ」と切り出した。
妻は何も言わず席についた。

 

その目は苦痛に満ちていた。

 

 


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之




 

 

 

ふと、

僕はどう切り出したらいいのか分からなくなった。
でも言わなければならない。 

「離婚したいんだ」と。

 

 


僕は冷静に、

その言葉を口にした妻は大したリアクションも見せず、

ただ静かに聞き返した。

 

 

「どうして?」

 

 




その問いに敢えて答えないでいたら

妻はとうとう怒りをあらわにした。

 

彼女は箸を投げ散らかし叫んだ。

「あんたなんか、男じゃない!!」

 

 

 


その夜、その口論のあと
僕らはとうとう一言も言葉を交わさなかった。

 

 

 

 

妻のすすり泣く声がかすかに聞こえた。
わかっている。

 

 

 

どうして僕らがこうなってしまったのか、

 

 

妻はその理由を知りたがっているのだ。

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 

でも僕は、彼女を納得させられるような説明を

 

 

 

とうてい与えられるはずはなかった。
それもそのはず。

 

 

 

 

僕は「ジェーン」という

他の女性をしてしまったのだ。

 

 

妻のことは、、、もう愛していなかった。


 

ただ哀れんでいただけだったのだ!

 

 

 


深い罪悪難に苛まれながら、

 

 

 

僕は離婚の「承諾書」を書き上げた。

 

 

 


その中には、家は妻に譲ること、車も妻に譲ること、
僕の会社の30%の株も譲渡することを記した。
彼女はそれをチラと見ただけで、

 

ビリビリと破り捨てた

 

 

 

 

 


僕がこの10年という月日を共に過ごした、

この女は僕にとって、

もはや「見知らぬだれか」に成り下がっていた。

 

 

 

彼女が今まで僕のために浪費した、
時間、労力、エネルギーに対しては、

本当に申し訳ないと思っている。

 


 

でも
自分が「ジェーン」を愛しているという気持ちに、
これ以上目を背けることは出来なかった。

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 


承諾書を破り捨てたあと、

妻はとうとう大声をあげて泣き始めた。

 

 


ヘンな言い方だが、

僕はその彼女の泣く姿を見て少しホッとしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

これで離婚は確定だ。

 

 

 


この数週間、

呪いのように頭の中につきまとっていた

「離婚」という二文字は、
これでとうとう現実化したのだ。


 

 

 

 

 


その翌日、

僕は仕事からかなり遅くに帰宅した。
家に戻ると、

妻はテーブルに向かって何かを一生懸命に書いていた。

 

夕食はまだだったが食欲など到底なく、
僕はただベッドに崩れるように倒れ込み

寝入ってしまった。

 

 

 

 

 

深夜に一度目が覚めたが、
その時も妻はまだテーブルで

何かを書いているようだった。

 

 


僕はもはや大した興味もなく

 

 

ふたたび眠りについた。

 

 

 


朝になって、

妻は僕に「離婚の条件」とつきつけてきた。
彼女は家も車も株も、何も欲しくないと言った。

 

 

 


でもその代わりに

「1ヶ月間の準備期間」が欲しいと言ってきた。

 

 

 

 

そして彼女の条件は、
その1ヶ月の間、

出来るだけ「今までどおり」の生活をすること。


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之






 

その理由は明確だった。

 

 

僕らの息子が、

1ヶ月後にとても大切な試験を控えているため
できるだけ彼を動揺させたくないというのが、

彼女の言い分だった。

 

 

 

 


それに関しては、僕は即座に納得した。
だが、それ以外にもうひとつ妻は条件をつけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私たちが結婚した日、
あなたが私を抱き上げて

寝室に入った日のことを思い出してほしい」と。


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 

 

 

 

そして、

これからの一ヶ月のあいだ、あの時と同じようにして
毎朝、彼女が仕事へ行くときに
彼女を腕に抱き上げて 

寝室から玄関口まで運んでほしいと言うのだ。

 

 

 

 

 


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 


僕は「とうとうおかしくなったな・・・」と思った。
 

でもこれ以上妻といざこざを起こしたくなかった僕は、
黙って彼女の条件を受け入れた。

 

 

 

 

 


僕は「ジェーン」にこのことを話した。
ジェーンは
お腹を抱えて笑い、

 

「ばかじゃないの」

 

 

と言った。

 

 

 


今さら何をどうジタバタしたって離婚はまぬがれないのにと
ジェーンは

 

 

 

 

嘲るように笑った。

 


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之
 

 


僕が「離婚」を切り出して以来
僕ら夫婦はまったくスキンシップをとっていなかった。
なので
彼女を抱き上げて玄関口まで連れていった。

 

 

 

 

1日目
僕らは二人ともなんともヘンな感じで、ぎこちなかった。

 

それでもそんな僕らの後ろを、
息子はそれは嬉しそうに手をパチパチ叩いてついてきた。

「ダディーが

マミーを抱っこして『いってらっしゃい』するよ!」

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 


その言葉を聞くなり、

 

僕の胸はきりきりと痛んだ。

 


寝室からリビングへ、そして玄関口へと
僕は妻を腕に抱いたまま10メートルは歩いただろうか。

 

 

 

妻は目を閉じたまま、
そっと

 

 

 

 

 

「どうかあの子には離婚のことは言わないで」

 

 

と耳元でささやいた。

 

 

 


心はひどく動揺していた。


僕は黙ってうなずいた。

 

でもなぜか、そうしながら

妻をドアの外に静かにおろすと、
彼女はそのままいつものバス停へ向かって歩いていった。

 

僕もいつもどおり車に乗り込み仕事へ向かった。

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 

 


2日目の朝
初日よりは少しは慣れた感があった。

 

抱き上げられながら、

妻は僕の胸に自然ともたれかかっていた。
 

 

僕はふと、

彼女のブラウスから薫るほのかな香りに気づいた。

そして思った。

 

 


こうして彼女をこんな近くできちんと見たのは、

 

 

最後いつだっただろうかと。。。

 

 


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 


妻がもはや若かりし頃の妻ではないことに、

僕は今さらながら驚愕していた。

 

 


その顔には細かなシワが刻まれ
髪の毛には、なんと白いものが入り交じっている!

 

 

 

 

結婚してからの年数が、これだけの変化を彼女に。。。
その一瞬、僕は自問した。

 

 

 

「僕は彼女に何てことをしてしまったのだろう」と。

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 


4日目の朝
彼女を抱き上げたとき、ふと
かつて僕らの間にあった、

 

あの愛情に満ちた

 

「つながり感」

 

 

が戻ってくるのを感じた。

 

 


この人は
この女性は
僕に10年という年月を捧げてくれた人だった。

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

5日目、そして6日目の朝
その感覚はさらに強くなった。
このことを、僕は「ジェーン」には言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 


日にちが経つにつれ
妻を抱き上げることが

 

 

日に日に楽になってゆくのを感じた。

 

 


なにせ毎朝していることなので、

腕の筋力もそりゃ強くなるだろうと

 

 


僕は単純にそう考えていた。

 

 

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 


ある朝、

妻はその日着てゆく服を選んでいた。
鏡のまえで何着も何着も試着して
それでも体にピッタリくる一着が、なかなか見つからないようだった。

 

そして彼女は

 

 

 

「はーっ」

 

 

とため息をついた。
 

 

 

 

「どれもこれも、何だか大きくなっちゃって。。。」



その言葉を耳にして、

僕はてハッ!とした。

 

 

妻はいつの間にやせ細っていたのだ!

 

 

妻を抱き上げやすくなったのは、

僕の腕力がついたからではなく
彼女が今まで以上に

軽くなっていたからだったのだ!
 

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 


愕然とした。

 

 

 


それほどまで、やせ細ってしまうまで
彼女は痛みと苦痛を胸のなかに。。。

 

 



僕は思わず手を伸ばして、妻の髪に触れていた。

 

 

 


そこに息子がやってきた。
「ダディー、

マミーを抱っこして『いってらっしゃい』する時間だよ!」


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之


 

 


息子には、

父親が母親を毎朝抱き上げるこの光景を目にする事が
すでに

 

 

大切な日常の一場面

 

 

 

となっているようだった。

 

 

 

 


妻は、そんな息子にむかって

「おいで」と優しく手招きしたかと思うと
彼を力いっぱいぎゅっと抱きしめた

 

 

 


僕は思わず目をそらした。
そうしないと、

最後の最後で、気が変わってしまいそうだったからだ!

 

「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

僕はだまって、いつものように妻を腕に抱き上げ
寝室から、リビング、そして玄関口へと
彼女を運んだ。

 

 

 


妻はただそっと、

 

 

僕の首に腕を回していた

 

 

 

 


そんな彼女を、気づいたら強くグッと抱きしめていた。
そうまるで、結婚したあの日の僕のように。。。

 


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之
 


彼女の、

それはそれは軽くなった体を腕のなかに感じながら
僕は例えようのない悲しみを覚えていた。

 

 

 

そして最後の朝。


「江ノ島・新宿」3分で潜在意識を替える 山口博之

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

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